簡易型小水力発電の導入が進んでいます!
平成27年 (2015年) 8月 19日
1 概要
宇部市川上の農業用水路に簡易型小水力発電が導入されました。
発電した電力は、イノシシによる農作物被害を防ぐための電気柵に利用されています。
簡易型小水力発電の導入は、本県で6件目の事例です。
2 導入施設等
(1) 場 所:宇部市大字川上字深山堤1242-1
(2) 導 入 者:(株)常盤商会
H19:耕作放棄地を借り上げて農業参入
H20:フ゛ルーヘ゛リー栽培で有機JAS取得
H21:ネットワークカメラによる圃場監視システムを開発
H23:農作業日報自動作成システムを開発
H25:6次産業(農産物加工)の取組を開始
(3) 導入施設:簡易型小水力発電1台(出力4.8W)
(落差0.8m、使用水量5㍑/秒)
(4) 電力供給施設:電気柵
・ 総延長:約800m(約400m×2段)
・ 受益農地15,000m2
(5) 小水力発電の設置費:30万円
・ 水車 10万円
・ 制御盤・配管 10万円
・ 設置調整費 10万円
(6) 導入年月日:H27年8月12日
3 問い合わせ先
山口県農林水産部農村整備課 担当:井川(いがわ)、TEL:083-933-3423
<参考1>導入者のコメント:常盤商会アク゛リネイチャー部長:溝部 功祥さん TEL:0836-32-2377
・ イノシシによる農作物被害を防ぐため、水路に流れる水を使って発電し、電気柵の電源に活用できないかと考えたのがきっかけ。
・ 小水力発電は、太陽光と違って気象条件にかかわらず発電できるので、獣害対策に最適。
・ 常盤商会はIT企業、この強みも活かし、小水力発電を電力源とする新たなシステム(かんがい装置や通報装置等)の開発にも取り組みたい。
・ 取材や施設見学は歓迎。身近な農業用水を有効に活用するエコの輪が広がって欲しい。