過去に投稿された記事の一覧です。

2013/11/06

入善町に農業用水利用の小水力発電所【KNBweb:2013/11/04】

富山県が入善町に建設する、農業用水を利用した小水力発電所の起工式が、4日現地で行われました。
入善町福島に県が建設する仮称・小摺戸発電所は、黒部川右岸の黒東合口用水に設置します。
現地では4日、石井知事をはじめ工事関係者らが起工式を行い、工事の安全を祈りました。
発電所の建設費は9億6千900万円で、用水の上流から取水し6.3メートルの落差を活かして水の勢いで水車を回します。
年間の発電量は280万キロワットアワーとなる見込みで、すべて電力会社に売電します。
完成は、来年秋の予定です。

http://www2.knb.ne.jp/news/20131104_38418.htm#

2013/11/06

宇都宮工業高、校内に小水力発電所 90周年記念、生徒が設置【下野新聞:2013/10/31】

滝【宇都宮】宇都宮工業高環境建設システム系の生徒がこのほど、校内に人工の滝を造り、落下する水と自転車のリムを活用した小水力発電所を設置した。

創立90周年を記念したもので、高さ約9メートルの実習棟3階部分まで水をくみ上げ、落下する毎分400リットルの水でリムを回転させ、発電する仕組み。電球一個当たりの最大出力は3ワット。

揚水設備は環境設備科の技術、滝つぼは環境土木科で使用するコンクリート型枠材を有効活用した。また10本の滝で「90」、ブルーシートにペイントした生徒たちの手のひらで「紅葉」を表現。1〜3年生約240人が協力して完成させた。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20131031/1399035

2013/10/31

九州最大の発電用ダムに小水力を追加、未利用の水流で600世帯分の電力【スマートジャパン:2013/10/31】

大規模なダムから下流の自然環境を保護するために放流する「河川維持流量」。これまで未利用だった水流が新たな再生可能エネルギーとして広がりを見せている。九州電力は管内で最大の発電用ダムから放流する河川維持流量を生かして、新しい小水力発電所を宮崎県内で運転開始した。
[石田雅也,スマートジャパン]
 一ツ瀬川(ひとつせがわ)は宮崎県の中部を流れる川で、上流にはダム水路式の水力発電所としては九州で最大の「一ツ瀬発電所」(18万kW)がある。新たに一ツ瀬ダムの直下に小水力発電設備を導入して、10月25日から「一ツ瀬維持流量発電所」が営業運転を開始した(図1)。
hitotsuse1_sj.jpg 図1 「一ツ瀬維持流量発電所」の概要と発電設備。出典:九州電力

 ダムから放流する「河川維持流量」を利用したもので、50メートルの落差を生かして最大330kWの電力を生み出すことができる。年間の発電量は220万kWhを見込んでいて、一般家庭で600世帯分の使用量に相当する。従来からある水力発電所と比べると発電規模は小さいものの、未利用の水流を活用する点で再生可能エネルギーに位置づけることができる。

 宮崎県内には主要な河川に沿って大規模なダムや発電所が数多く点在している。九州電力は河川維持流量を生かした小水力発電所の建設に力を入れていて、3月には「上椎葉(かみしいば)発電所」(9万kW)の上流に「上椎葉維持流量発電所」を稼働させたばかりだ。この小水力発電所も一ツ瀬の場合と同様に330kWの発電能力があって、600世帯分の電力を供給することができる。

2013/10/31

中国山地から広がる小水力発電、日本海には巨大な太陽光と洋上風力【スマートジャパン:2013/10/29】

有名な砂丘をはじめ美しい海岸線が続く鳥取県には、火力発電所も原子力発電所もない。電力源の中心は水力だ。中国山地から日本海へ向かう川の流れを生かして、小水力発電が広がる。沿岸部ではメガソーラーや洋上風力の建設計画が始まって、再生可能エネルギーの導入量を押し上げていく。
[石田雅也,スマートジャパン]

鳥取県の地形を見ると、東西に長く伸びているのが特徴だ。北側は日本海、南側は中国山地である。海と山に囲まれた県内には、太陽光や風力など再生可能エネルギーの発電設備が全域に広がる(図1)。自然環境に恵まれた土地柄で、新しい設備を導入できる余地は大きく残っている。

 現時点で稼働している発電設備では水力が圧倒的に多い。南側の中国山地に沿う形で、農協などが運営する小水力発電のほか、鳥取県の企業局や中国電力による水力発電所が点在する(図2)。特に集中して多いのは、東側を流れる千代川と西側を流れる日野川の流域だ。

 この2つの川の流域で、県の企業局が小水力発電設備を相次いで稼働させている。千代川の流域では2011年に「袋川発電所」が運転を開始した(図3)。上流にある「殿ダム」から流れてくる最大3立方メートル/秒の水流を、落差49メートルの場所で発電機に取り込む。

 発電能力は小水力の設備としては大きい1100kWを発揮して、年間に500万kWhの電力を供給することができる。一般家庭で1400世帯分に相当する規模になり、年間の売電収入は5100万円を見込む。固定価格買取制度の開始前に稼働したために買取価格は低く、総事業費の11億円を20年間で回収する計画だ。

 もう1カ所は日野川の流域で2013年9月に運転を開始したばかりの「賀祥(かしょう)発電所」である(図4)。袋川発電所と同様にダムの直下に発電機を設置した。水流の落差は38メートルあるが、流量は最大0.9立方メートル/秒と少なく、発電能力は260kWと小さくなる。

 年間の発電量は140万kWhを想定している。固定価格買取制度を適用して、売電収入は年間に約4000万円になる。総事業費の3億2000円は8年程度で回収でき、袋川発電所と比べると格段に効率が良い。同じ日野川の流域では同規模の小水力発電設備の建設が始まっていて、さらに他の地域にも広がっていく勢いだ。

 鳥取県の再生可能エネルギーは小水力発電の導入量が圧倒的に多く、その次が風力である(図5)。日本海に面した沿岸部の数カ所で風力発電所が稼働中だ。最も規模が大きいのは19.5MW(メガワット)の「琴浦ウインドファーム」である。運転を開始したのは6年前の2007年で、それ以降に新設された風力発電所は今のところない。

 現在は2つの風力発電所の建設計画がある。1つは県の東部に位置する岩美町に大型風車を19基も建設する大規模なプロジェクトだ。もう1つは中部にある泊漁港の沖合で洋上風力発電所を検討している。3MWの大型風車10基を港湾内に設置する構想である(図6)。

 ただし両方のプロジェクトともに、まだ工事を開始できる状況には至っていない。風力発電で問題になる環境に対する影響の懸念が残っているためだ。地元の関係者などと調整がつけば、実施に向けて動き出す

転載元URL

ことになる。

 一方で巨大なメガソーラーの工事が西部の米子市で進んでいる。三井物産とソフトバンクグループが建設中の「ソフトバンク鳥取米子ソーラーパーク」である(図7)。鳥取県と米子市が所有する海岸沿いの3カ所の土地を利用して、約40MWの発電能力を発揮する。

 当初は2013年7月に運転を開始する予定だったが、10月時点でも稼働していない。風力発電に比べれば太陽光発電は障壁が少ないとはいえ、設備が巨大になると計画通りには進捗しない傾向がある。再生可能エネルギーを大胆に推進する鳥取県の未来に向けた挑戦は続いていく。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1310/29/news010.html

2013/10/31

小水力発電:開発盛ん たらい型や3連水車型など 県の特性、豊富な資源に注目 /富山【毎日新聞:2013/10/29】

 再生可能エネルギーの一つとして注目を集めている「小水力発電」の技術開発が県内で盛んだ。教育機関や民間企業の他、産学連携での研究も行われており、たらい型や3連水車型などさまざまなタイプの発電機が生み出されている。原発の再稼働が困難な中、再生可能エネルギーへの期待感が増していることに加え、水資源の豊富な県の地理的特性も後押ししている。【大森治幸】

 自然エネルギーのコンサルタント会社「LENS」(黒部市)や川端鉄工(同市)が開発したのは、たらい型水車の発電機。たらいの中の水車が水の流れを受けて横に回るので、低い落差でも発電量を確保できるのが特徴という。たらいの直径は1メートルから5メートル以上まで。来年4月から販売予定で、同社の斉藤栄子プロジェクト・マネージャーは「すでに企業からの受注を受けている」と期待を込めている。

 また、国立富山高専は、直径1メートルの小型水車を縦に3個重ねた「垂直連水車」を開発した。アピールポイントは大きな水車一つよりも設置スペースが少なくて済む点。今後、富山市や企業の補助金を得て、さらに実験を進める予定で、高専の技術専門職員、上堀博之さん(43)は「コンパクトなので、どのような水路に取り付けるかといった条件が整えば、実用化の道はある」と前向きだ。

 一方、小水力発電では、水路を流れてきて発電機を詰まらせる枯れ葉や枝などのごみをどう処理するかが課題と言われている。県土地改良事業団体連合会、構造物設計製作会社「エステック」(富山市)、県立大などは、この課題を解消した水車を産学連携で共同開発した。「ごみを取り除くのに人件費をかけられない。メンテナンスに費用がかからないことを大前提にした」、同社の漆嵜康信さん(40)。ごみが絡みにくいように、水車の羽のカーブを計算したり、水車の側面を開放する構造にした。

 この他、羽をスクリュー状に設計した水車(北陸精機、魚津市)など、さまざまな開発や研究が進んでいる。小水力発電の研究が盛んな理由について、ある企業の担当者は「太陽光や風力と違って、水は絶えず24時間水路を流れているため、安定的に電気を作れて採算の計算もしやすい」と話している。

 また、県も農業用水を利用した小水力発電所の数を2012年度末の14カ所から4年で倍増させる計画を打ち出すなど、小水力発電に対する注目は今後も続きそうだ。

http://mainichi.jp/area/toyama/news/20131030ddlk16020624000c.html

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