2013/08/27
環境に優しい再生可能エネルギーに関心が高まる中、小水力発電の仕組みについての展示施設を備える県営小水力発電所「庄発電所」(砺波市庄川町庄)に見学や視察が相次いでいる。24日は同発電所を運営する県企業局がワークショップを行い、児童が小 …
2013/08/27
日本工営は、国内外で自ら投資して実施する小水力発電事業を積極的に展開する。4月に発電を開始した新曽木発電所(鹿児島県伊佐市)やダムESCO(エ ネルギー・サービス・カンパニー)事業など国内のプロジェクトに続き、海外第1号となる7200kWの発電所をインドネシアで建設する。
建設地は西ジャワ州のチカエンガン川で、現地の水力開発権はチカエンガン・ティルタ・エネルギー社(ジャカルタ市)が所有している。日本工営は7月に同 社の株式を90%取得、2014年1月にチカエンガン発電所の建設に着手し、16年1月から運転を開始する。計画、事業化検討、設計、投資、資金調達、施 工監理、事業運営、運転維持管理のすべてを手掛ける。発電所はダムを使わない純粋流れ込み式を採用。有効落差は101.6mとなる。
インドネシアは09年から、再生可能エネルギーなどの固定価格買取制度を導入している。為替レートを100ルピア1円で換算すると、買い取り価格は1kW6.6円で、日本の3分の1程度。投資額は15億円程度を見込んでいる。
同社は1960年代から、インドネシアで水力発電事業の計画、設計、施工監理を実施している。こうした実績を基に、同国でさらに候補地を検討しているほか、東南アジアなどでグローバルに事業実施する方針だ。
13年6月期決算は、決算期変更のため4-6月の3カ月間だが、電力事業の受注高は水力発電所の更新工事や韓国での水力発電の技術支援などを受注した結果、前年同期比34.6%増の31億0800万円と好調だった。
2013/08/23
東京電力の子会社・東京発電株式会社が、箱根町の須雲川に小水力発電所を完成させ、7日から稼働し始めた。川から毎秒約0・6トンの水を取り込み、高さ約40mの位置から鉄管を通して水車へ流している。
この発電所はもともと老舗旅館が昭和29年から昭和59年まで自家用として使っていたもの。その後、老朽化により使われなくなり町の所有となっていた。同社は国内69カ所の水力発電所(出力18万4千キロワット分)をもち、伊豆の名門旅館・落合楼村上の水力発電施設の再生も手掛けている。「箱根にも古い水力発電施設が残っている」という情報をもとに現地調査を始め、土地を取得。2月から古い設備を撤去して新しい発電機を入れるなど作業を続けていた。水を流す鉄管は再利用し、木々の間にモノレールを設置して建屋の資材を山奥に運び込んだ。
発電量は雨量にも左右されるが、年間110万キロワットアワー(一般住宅300棟分)を見込む。電力はすべて東電に売るという。
2013/08/23
駒ケ根市下平の住民有志が20日、農業用水を利用して小水力発電に取り組む合同会社「下平銭亀洞小水力発電所」の設立総会を下平農村環境改善センター一心館で開いた。来年4月の発電開始を目指して準備を進める。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用して全量を中部電力に売電。収益は地元に還元し、地域振興に生かしていく考えだ。
出資者は住民有志約20人。代表社員に就任した元駒ケ根商工会議所専務理事の北原初美さん(81)=下平=は「水のエネルギーを生かし、下平の振興につなげていきたい」と呼び掛けた。
発電所の建設予定地は同市太田切土地改良区北の原地区内排水路(通称・銭亀洞川)。有効落差が35.5メートルあり、小水力発電に適しているという。上流部に送水管を取り付けて水を引き、その水圧を利用して水車を回し発電する仕組みだ。出力は35キロワット、年間25万2000キロワットの発電を見込む。
総事業費は約5000万円を見込み、自己資金に加え、金融機関からの借入金と国、県、市からの補助金を充てる。当面、調査費として約1000万円(うち県補助金500万円)を計上。10月末ごろまでに測量や設計を終え、工事に取り掛かりたい考え。試運転を経て、来年4月の発電開始を目指す。
発電した電力は1キロワット当たり34円で中部電力に売却。順調だと7年ほどで初期投資を回収できるとしている。できるだけ投資を抑えて収益を上げていきたい考えで、北原さんの人脈も活用。設計は日立製作所OBで小水力発電に詳しい角田守さん(74)=茨城県日立市=が協力。発電機も手作りに近い形で製作する予定だ。
北原さんは「地域主導型の自然エネルギー事業」として普及、啓発に取り組む考えも強調。一連のノウハウは”駒ケ根ブランド”として発信する。来年度には県の地域発元気づくり支援金に申請し、記録映画として残す構想も明らかにした。
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=29252
2013/08/23
再生可能エネルギー発電設備の小型・産業用途を中心とした導入・運用展開
〜太陽光・太陽熱・地熱・排熱・バイオマス・小水力・風力〜
発刊 2013年9月末予定 定価 65,100円(税込)
体裁 B5判 ソフトカバー 約330ページ ISBN 978-4-86502-038-0
各種再生可能エネルギー・新エネルギーの導入・運用・開発例を一挙に集成。
最新動向はもちろん、導入のメリット・デメリット、イニシャルコスト・ランニングコストの試算、
施工の実際、設備管理・モニタリング、メンテナンスなど、
導入から実際の利用まで見据えた知見を、広く・深く網羅しました。
<最新動向・活用のための留意点>
・固定価格買取制度および調達価格算定の現状と課題
・事業化コスト計算のポイント
・事業リスク・資金調達方法
<太陽光>
・事業収益のシミュレーション
・各種事業・ビジネス展開
・マイクログリッド・スマートBEMSの運用事例
<太陽熱>
・各種集光・集熱・蓄熱技術
・発電コストの試算と今後の見通し
<地熱>
・温泉バイナリー発電と地熱バイナリー発電
・地域共生型小型地熱発電
・温泉地熱の発電利用事例
<排熱>
・各種発電設備の概要と動向
・カリーナ発電設備の運用事例
・スターリングエンジンを用いた設備開発例
<バイオマス>
・木質バイオマス発電の事業性と留意点
・メタン発酵技術による鶏糞バイオマス発電事例
・スターリングエンジンを用いた設備開発と経済性評価
<小水力>
・収支構造と事業展開の注意点
・マイクロ水車の導入事例
・自然公園内の発電所導入事例
<風力>
・コスト試算と事業リスク
・小型風力発電の設備認定申請
・小型風力発電の導入事例
<電力系統>
・系統連係の影響と安定性のための対策
・スマートコミュニティでの運用例