2013/11/27
福岡県は2013年8月26日、県営瑞梅寺ダムの放流水を活用した小水力発電の取り組みについて、糸島市を発電事業者として2015年3月からの発電開始に向けて具体的な検討に入ると発表した。
県は、市町村等と連携して地域の資源や特性を活かした再生可能エネルギーの導入を積極的に推進しており、 12基のダムのうち4基について採算が見込まれるとの結果から、治水や利水などを目的にダム建設に出資した事業者とともに同取り組みの実施に向けて協議を行ってきた。
市町村による県営ダムの放流水を活用した小水力発電の取り組みは九州では初めてで、全国的にも先駆けとなる。県は、再生可能エネルギーの地産地消モデルの構築につながるとして同取り組みを支援するとともに、他ダムにおいても実施に向けての協議を進めていく方針。
2013/11/27
小水力発電に関わる駒ケ根市の住民有志たちは23日、小水力発電開発プロジェクトの設立準備会を、同市の三和森クラブで開いた。有望な自然エネルギーと して注目される小水力発電だが、小水力発電に適した発電機器が少ないのが現状。小水力発電用の水車や発電機を開発し、「駒ケ根ブランド」として全国に発信 する計画だ。来月にもプロジェクトの設立総会を開き、本格的な取り組みを始める方針だ。
同市では昨年12月、市内の企業経営者などの有 志が太田切川右岸の農業用水排水路に小水力発電所を設置し、発電を開始した。今年8月には、同市下平の住民有志が地元の農業用水排水路(通称・銭亀洞川) を利用した小水力発電を計画し、合同会社を設立。来年度中の稼働を目指して準備を進めている。
今回のプロジェクトでは、こうした取り組みを通じて得たノウハウを生かし、地域主導の小水力発電に適した安価で効率の良い発電機器を開発。「駒ケ根ブランド」として全国に発信し、自然エネルギーの推進や地域の産業振興につなげる狙いだ。
設立準備会には二つの小水力発電に関わる企業関係者や建設コンサルタント、電力会社OB、市職員OBなど13人が参加。発起人代表で元駒ケ根商工会議所専 務理事の北原初美さん(81)=下平=があいさつし「安くて良いものを地元で作り、地域経済の活性化につなげていきたい」と改めて説明した。
技術開発には日立製作所OBの角田守さん(74)=茨城県日立市=が協力。現在は銭亀洞川の小水力発電所に設置する水車や発電機の設計を進めている。角田 さんは「大手メーカーが作る発電機は合わないし、特注だと高価になってしまう」と指摘し、小水力発電に合った機器の開発に意欲を示した。
プロジェクトでは一連の過程を記録映画として残し、自然エネルギーの普及、啓発に役立てる構想も。来年度の県地域発元気づくり支援金に申請する予定だ。
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=29992
2013/11/27
福知山市再生可能エネルギー活用調査会の依頼を受けて府立工業高校の生徒たちが製作した小水力発電設備が完成し、設置場所の大江町仏性寺にある小屋で21日、引き渡し式が催された。
市では、11年の福島第一原発事故によるエネルギー政策の見直しに伴い、再生可能エネルギーの活用を検討するため、1月から調査会を立ち上げ、専門的な研究を進めている。
その一環として、農業用水路を活用した小水力発電の実証実験を行う目的で、同校に水車を含めた発電設備の製作を依頼。機械プランニング科の3年生6人が取り組んだ。
生徒たちは4月以降、水力発電の仕組みから学習。夏休みも返上して設計や部品の作成、現地での組み立て作業などすべてを行い、半年以上かけて仕上げた。
ステンレス製の水車は、直径約2メートル、重さは約170キロある。発電機については、コイルの上を磁石が通過すると発電する原理を利用した「ダイレクトドライブ方式」を採用し、小屋のなかに設置した。
引き渡し式には、手がけた生徒のうちの5人と松山正治市長、仏性寺の岩松定幸自治会長らが出席。府立工の中道浩副校長から、松山市長に目録が贈呈された。
あいさつに立った松山市長は「工業高校の優れた技術力に敬意を表したい。また小屋の改修などでは、地域のみなさんにもお世話になった」と、感謝の気持ちを伝えた。
■目標は500ワット■
このあと運転を開始。水量が最大値の3分の1程度だったが、水車はゆっくりと回転し始め、出席者から大きな拍手が送られた。水量が少なく目標に設定している500ワットに届かなかったものの、353ワットを発電した。機械プランニング科の3年担任、中野保明教諭は「雨が降った翌日などには、目標値に届くのでは」と期待。今後は、同校が発電データの収集と分析を行い、電力の活用方法について地元の人たちと協議していくという。
製作グループのリーダー、大矢健吾君は「ひとまず、無事に稼働して安心しました。苦労して作り上げたので、目標を達成してくれたらうれしい」と話していた。
2013/11/22
協和コンサルが続伸。日経産業新聞が19日付で「協和コンサルタンツは九州工業大学と共同で、落差が50センチと小さくても発電できる小水力発電設備を開発した」と報じたことが買い材料視された。
報道によると、「既存の農業用水路などに、大がかりな工事なしで設置できる」という。同社では小水力発電機の販売に加え、生み出した電力を使った地域活性化のコンサルティングサービスも展開するとしており、業績への寄与を期待した買いが向かった。
(「株探」編集部)
2013/11/19
静岡県熱海土木事務所は13日、伊東市の奥野ダムで整備中の小水力発電設備の工事現場で見学会を開いた。一般向けに午前中に2回、国や県、市関係者向けに午後1回、合計3回の見学会を開いた。