2013/07/08
小水力発電とは、再生可能エネルギーのうち農業用水路の落差(水位差)と流量を利用し、水車を回転させて発電を行うもので、環境に優しい発電施設です。一般的な水力発電と比べると規模が小さいため小水力発電と呼んでいます。
「中信平小水力発電所」は、関東農政局管内の国営事業では3例目の小水力発電になりますが、自然エネルギーに対する期待が高まるなか、平成23年10月から工事を始め、この度、無事完成を迎えることができました。
【発電所外観】
【発電室内部】
発電施設は、7月1日(月曜日)から本格稼働を行い、発電する電力量は年間で約340万kWhを見込んでおります。これは、一般家庭の約950世帯分の消 費電力に相当します。また、自然エネルギーに代わることで二酸化炭素の排出量を年間で約1,900t削減できます。
6月27日(木曜日)には、これから発電施設の管理を行う中信平土地改良区連合により、安全祈願祭と運転始動式が行われました。運転の無事を願い行われたもので、発電機が回転を始めると歓声が上がりました。
【始動式の様子】
発電で得られる売電収入は、梓川頭首工を始めとする地区内の土地改良施設の維持管理費に充てられることから更に期待は高まります。