過去に投稿された記事の一覧です。

2013/08/09

環境省、技術実証事業に中小水力発電を追加【日刊工業新聞:2013/07/31】

 環境省は客観的な技術評価が行われていない先進的な環境技術を実証する事業(ETV事業)の対象分野に中小水力発電技術を追加し、早ければ8月下旬以降 に募集を始める。中小水力発電技術は、再生可能エネルギーの一つとして中小企業が参入しやすいが、測定手法などが確立していない。同事業の対象分野に取り 上げることで、中小水力発電技術の普及を促していく。

 対象とする中小水力発電技術は、水の位置エネルギーを活用し、渓流、河川部、排水路などの流量と落差を利用して発電する技術で、出力は3万キロワット以 下。現在、同技術を客観的に評価する第三者機関を選定しており、8月初旬までに決定する方針。その後、評価を希望する同技術の募集を始める。

 ETV事業は普及が進んでいない先進的な環境技術を対象に、第三者機関が環境保全効果などについて客観的なデータを示す事業。ベンチャー企業などが開発した環境技術の普及を後押しする狙いがある。

転載元 http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520130731cbav.html

2013/08/09

日本海へ延びる長い半島に、風と水と森から電力を【スマート・ジャパン:2013/08/06】

 北陸3県の中で石川県は火力を含めて大規模な発電所が少ない。能登半島を中心に豊かな自然と文化を誇る土地柄で、日本海からの風を生かして風力発電を中心に再生可能エネルギーを増やしている。水や森の資源にも恵まれ、小水力や木質バイオマスによる発電設備も広がり始めている。 [石田雅也,スマートジャパン]

 石川県は北陸地方の中では風況が良く、平均風速が毎秒5メートルを超える地域が広く分布する(図1)。特に能登半島の北側は6.5メートル以上の風 が吹く絶好の場所で、半島の先端には30基の大型風車を擁する「珠洲(すず)風力発電所」が2008年から稼働中だ。発電規模が45MW(メガワット)も ある国内有数の風力発電所である。

 さらに新しいところでは「福浦(ふくら)風力発電所」が2011年に運転を開始した(図2)。能登半島の西側の地域にあり、2.4MWの大型風車 9基が稼働している。年間の発電量は4100万kWhになり、一般家庭で1万1000世帯分に相当する電力を供給することができる。 

 大型の風車は直径が92メートルに及び、2MW超の風力発電設備として国内で初めて政府の認可を受けたものである。しかも自然との共存を図るた め、森に囲まれた発電所の敷地内では送電線を地中に埋設するなどして、鳥類をはじめ動植物に配慮した。建設には3年以上の期間を費やしている・・・

つづき http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1308/06/news017.html

2013/08/09

岡山・赤磐市、下水処理で小水力発電を実証【日刊工業新聞:2013/08/05】

【岡山】岡山県赤磐市は、ナカシマプロペラ(岡山市東区)、川本(同北区)と共同で、赤磐市山陽浄化センター で下水処理水を利用した小水力発電の実証実験を行う。ナカシマプロペラが開発した小水力発電機を設置し、下水処理水を利用した発電能力調査や電力の有効利 用を検討する。実施期間は2013年9月から14年2月までを予定する。

 2日の調印式で友實武則赤磐市長(写真中央)は「実験を通じて有益な結果が得られれば、行政として全国に情報発信していきたい」と話した。

 同市は12年10月に「あかいわスマートコミュニティビジョン」を策定。再生可能エネルギーや電気自動車(EV)の普及拡大など自立分散型で効率的なエネルギーの活用を推進している。 

転載元 http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520130805hlbe.html

2013/08/09

小水力発電で全国第2位、農業用水から下水までエネルギーに【スマート・ジャパン:2013/08/02】

 大規模な水力発電所が数多く稼働している富山県で、新しい小水力の発電設備が相次いで動き始めている。農業用水路や下水処理場で導入が進む一方、電力会社は既存の発電所を生かして設備の増強に取り組む。民間企業を中心にメガソーラーの建設計画もようやく広がってきた。 [石田雅也,スマートジャパン] 

 岐阜県から富山県へ流れる庄川の流域は雨と雪が多く降ることから、かんがいのための用水路が両岸に設けられている。その用水路の水流を活用した「庄(しょう)発電所」が2012年9月に稼働を開始した。富山県の企業局が農業用水路に設置した2つ目の小水力発電所である。

 用水路から取り込んだ水を使って水車を回す設備で、5.1メートルの落差を生かして190kWの電力を作ることができる(図1)。小さい落差でも発電できるように、水車と発電機が一体になった設備を採用した。年間の発電量は132万kWhを見込み、約400世帯分の電力使用量に相当する規模になる。

このような用水路の水流を活用した小水力発電は最近になって全国各地で広がっている。特に多いのは農業用水路を利用したもので、自治体では富山県が先行した。2009年12月に運転を開始した「仁右ヱ門(にえもん)用水発電所」が全国の自治体で初めての事例だ。

 発電所の規模は庄発電所よりも大きく、発電に使う水流の落差は24メートルある(図2)。水車と発電機は分かれていて、最大460kWの発電能力 がある。年間の発電量は346万kWhと庄発電所の約3倍に達する。それでも取水用と放水用の設備を含めて工事は6カ月で完了した・・・

つづき http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1307/30/news009.html

2013/08/09

小水力発電装置を独自に開発 倉沢さん山崎記念農業賞受賞 【信濃毎日新聞:2013/07/30】

山崎記念農業賞の表彰状を前に語る倉沢さん 小水力発電装置を独自に開発し、県内外に設置している上伊那郡辰野町の電機設備機器製造業倉沢久人さん(69)が、第37回山崎記念農業賞を受賞した。任 意団体の山崎農業研究所(東京)が主催する賞で、農業や農村環境の向上に寄与した個人や団体を対象としている。倉沢さんは、東京電力福島第1原発事故以降 の自然エネルギーの普及に貢献したと評価された。 

 27日に東京で表彰式があり、倉沢さんはこれまで取り組んできた小水力発電の事例について発表もした。2004年から小水力発電装置の開発に取り組み、同郡中川村の実家で稼働。以降、辰野町ほたる童謡公園の水路など公共施設を含め、県内外の30カ所近くに設置した。

 倉沢さんによると、福島第1原発事故以降、福島県や原発のある新潟県柏崎市から多数の問い合わせが寄せられた。「福島は特に意識が高く、現地を見てほし いと言われて何カ所も回った」。ただ、水量など発電条件の合う場所を見つけることや、設置後に地元の人たちで維持管理を続けていくことは難しいという。8 月には、柏崎市の農家や福島県会津若松市の寺院に最大出力300ワットの装置を設置する予定がある。

 小水力発電装置は採算面などから量産しにくい。倉沢さんも要望に応じて1人で作っている。「どこでも電気が作れることが小水力発電の魅力だが、日本のよ うにどんな田舎にも電気が普及していると、わざわざ小水力発電にする意味は薄い」と足元を見据える。8月で70歳になることから引退も考えたが、「まだ元 気なうちは続けたい」と話している。

http://www.shinmai.co.jp/news/20130730/KT130729SJI090014000.php

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