2014/02/21
東京都江東区は新年度、河川の水流を利用したマイクロ水力発電を区内の横十間川親水公園で始める。
都では導入実績があるが、区主体の取り組みは23区で初めて。区では、自然エネルギーで発電する様子を観察するなど、小中学校の環境教育にも活用したい考えだ。
区温暖化対策課によると、発電は、公園内を流れる横十間川の水門橋の下に、水車が入った箱形(縦、横、高さ各約1メートル)の発電装置を設置して行う。水門橋付近の水量は毎秒0・17立方メートル、水の落差は約80センチあり、発電出力は500ワット~1キロ・ワット程度。10ワットの発光ダイオード(LED※)電灯50~80本を点灯できる見込みだ。
5月に事業者を募集し、来年1月に稼働させる。発電した電力の使用方法は未定だが、区は発電量を表示する掲示板やLED街路灯の設置などを想定している。
区は2012年度以降、マイクロ水力発電に適した場所を選ぶため、区内9か所で調査を行い、最も発電量が大きいとして横十間川親水公園への導入を決定。新年度予算に事業費2772万円を盛り込んだ。
マイクロ水力発電は、中小河川や排水設備などの水流を利用した小水力発電の一種で、主に出力100キロ・ワット以下の場合を指す。
区温暖化対策課は「区民に環境意識を高めてもらうきっかけになれば」と話している。
※LED=Light Emitting Diode
(2014年2月21日07時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20140220-OYT1T00229.htm?from=ylist
2014/02/20
江東、新年度 環境教育にも活用
江東区は新年度、河川の水流を利用したマイクロ水力発電を区内の横十間川親水公園で始める。都では導入実績があるが、区主体の取り組みは23区で初めて。区では、自然エネルギーで発電する様子を観察するなど、小中学校の環境教育にも活用したい考えだ。
区温暖化対策課によると、発電は、公園内を流れる横十間川の水門橋の下に、水車が入った箱形(縦、横、高さ各約1メートル)の発電装置を設置して行う。水門橋付近の水量は毎秒0・17立方メートル、水の落差は約80センチあり、発電出力は500ワット~1キロ・ワット程度。10ワットの発光ダイオード(LED)電灯50~80本を点灯できる見込みだ。
5月に事業者を募集し、来年1月に稼働させる。発電した電力の使用方法は未定だが、区は発電量を表示する掲示板やLED街路灯の設置などを想定している。
区は2012年度以降、マイクロ水力発電に適した場所を選ぶため、区内9か所で調査を行い、最も発電量が大きいとして横十間川親水公園への導入を決定。新年度予算に事業費2772万円を盛り込んだ。
マイクロ水力発電は、中小河川や排水設備などの水流を利用した小水力発電の一種で、主に出力100キロ・ワット以下の場合を指す。
区温暖化対策課は「区民に環境意識を高めてもらうきっかけになれば」と話している。
(2014年2月20日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20140220-OYT8T00067.htm
2014/02/19
【函館】函館市は2016年度から、自ら水力発電を手掛けて売電事業に乗り出す。14年度から赤川町の赤川高区浄水場敷地内で小水力発電設備の建 設に着手。3キロ上流の新中野ダムとの標高差で生じる水圧を利用して発電し、全量を北海道電力に販売する計画。市として再生可能エネルギー普及に貢献する 姿勢を示す狙いだ。
同市企業局の計画によると、導水管を経由して取水する沈殿池の手前に、発電設備と建屋を設ける。新年度は水車の製作と建屋の実施設計を行う経費として約 4千万円を予算案に計上した。本格的な工事は15年度に行い、総工費は約5億円。完成後の最大出力は199キロワットで、16年4月の発電開始を予定す る。
発電量は一般家庭260世帯分に当たる140万キロワット時を想定。電力会社が20年間決められた価格で電気を買う、国の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を利用し、売電価格は年平均5千万円を見込む。総工費は10年程度で回収できるという。
市は06年度に小水力発電導入の検討を始めたが、収支が合わずいったんは見送った。しかし、国の買い取り制度導入を受けて本年度あらためて調査した結果、採算見通しが立ったという。
ただ、今後生じる売電益は使わず、将来想定される大規模修繕費用が不足しないよう積み立てる方針。このため財政面には寄与しないが、市は近く電源開発大 間原発(青森県大間町)の建設差し止め訴訟の提起を予定しており、自ら環境に優しい発電を手掛け、再生可能エネルギー普及への貢献をアピールする。(星野 真)
2014/02/19
景勝地「福知渓谷」で知られる兵庫県宍粟市一宮町福知の自治会が地域活性化を目指し、渓谷を流れる福知川を利用した「小水力発電」の事業化を計画している。売電による年間収入を約3千万~5千万円と見込み、同市は、2014年度当初予算案に調査費450万円を計上して支援する。関西広域小水力利用推進協議会(京都市)によると、自治会が主体となり、小水力発電に取り組むのは兵庫県内で初めて。(鈴木雅之)
小水力発電は、自然河川を利用した千キロワット未満の水力発電。東日本大震災の原発事故以降、国は太陽光や風力とともに再生可能エネルギーに位置付け、普及を図っている。固定価格買い取り制度の対象で、高低差と豊富な水量が確保できる山間部などが好適地とされる。
計画によると、地元の福知自治会は今夏ごろ、発電を担う運営会社を設立。14年度は福知川の年間水量を測る流量調査を行う。これを基に経済産業省の認定を受け、16年度をめどに、渓谷上流から地下にパイプを埋設するなどして、約120メートルの落差で水を流し、タービンで発電させる設備を整える。
完成時の最大出力は198キロワットを予定。年間発電量は一般家庭約200世帯分に相当し、早ければ16年秋ごろから関西電力への売電を始める。
福知渓谷は紅葉の名所として知られるが、09年8月の県西・北部豪雨で被災。土砂崩れなどが起き、今も渓谷は所々で山肌がむき出しになっている。福知自治会は、売電の収益を市が支出する調査費の償還と、地元の町おこしに充てる考えだ。
同自治会の岡本務副会長(61)は「発電で山の手入れを進めて自慢の福知渓谷を取り戻し、宍粟を元気にしたい」と話している。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201402/0006719406.shtml
2014/02/18
岐阜県は、中津川市加子母(かしも)地区に、農業用水を活用した小水力発電所としては東海三県で初の県営施工となる「加子母清流発電所」を完成させた。
同発電所は、白川(しらかわ)を取水河川とし、小郷(おご)用水を活用するもので、高低差は64.6m(有効落差61.55m)、使用水量は毎秒0.46立方メートル。
最大出力は220kW。年間発電電力量は168万kWh(一般家庭約400世帯分の年間使用電力に相当)。発電した電気は固定価格買取制度を利用し、中部電力に売電する。年間売電収益は約4,900万円。CO2削減効果は年間約705トン(森林66.5ha分に相当)。水車は横軸フランシス型を使用。発電機形式はかご形三相誘導発電機。