過去に投稿された記事の一覧です。

2014/02/24

赤川高区浄水場に小水力発電 2016年度に稼働予定【函館新聞】

 函館市企業局は赤川高区浄水場(赤川町)の敷地内に小水力発電設備を整備する。取水先の新中野ダムとを結ぶ導水管路の高低差を利用した発電設備で、新年度からの2年間で整備。2016年度の稼働開始を予定する。未利用の水力エネルギーを有効活用し、環境負荷の軽減につなげる。

 同浄水場の取水量は季節変動はあるが、1日平均3万2000立方㍍。約3㌔上流にある新中野ダムとの高低差は約100㍍で、流水の水圧で水車を回す仕組み。

 発電設備の最大出力は199㌔㍗で、年間平均発電量(16年度から20年間の想定平均値)は、一般家庭260世帯の年間使用電力量に相当する約140万㌔㍗時を見込む。国の再生エネルギー固定価格買い取り制度を活用して、1㌔㍗時当たり34円で全量を北海道電力に売却し、年間約5000万円の売電益が得られる。二酸化炭素排出量に換算すると、年間約680㌧の削減効果があるという。

 総工費は約5億円で、基本設計は本年度に終えており、新年度の水道事業会計予算案に整備費として4035万円を計上。水車の製作や建屋の実施設計に着手する。2015年度に完成、16年度からの発電を開始する。

 上下水道部浄水課の川村拓樹課長は「今回の事業を進めるのにあたり、多少なりとも環境負荷の低減に貢献できれば」と話している。

http://www.ehako.com/news/news2014a/7178_index_msg.shtml

2014/02/22

栃木県の小水力発電支援 14カ所に応募44件【下野新聞】

 県が選定した有望地点で水力発電をする事業者に対し、国をはじめ関係機関との協議や許可の手続きなどを支援する「河川活用発電サポート事業」で、県は21日、応募事業者からの事業提案書の受け付けを締め切った。有望地点15カ所のうち、14カ所に県内外の16事業者・グループから延べ44の応募があった。

 応募数について県地球温暖化対策課の担当者は「非常に多くの応募があり、ありがたい」と話している。

 標高差や豊富な水資源のある本県で再生可能エネルギーの小水力発電を普及させようと、県は2013年度から同事業に取り組んでいる。有望地点は鹿沼市と日光市の9河川15カ所。

 最も応募が多かった地点は、日光市足尾町の渡良瀬川で、10以上の事業者・グループが名乗りを上げた。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20140222/1512188

2014/02/22

(もんじゅ君のエネルギーさんぽ)下水でも発電できるよ【朝日新聞】

■さまざまな水力発電

 こんにちは。もんじゅ君です。今週は、ちょっとユニークな小水力発電のおはなし。

 小水力発電っていうのは、これまでも何度かご紹介してきたけれど、名前のとおり小さな水力発電のことなんだ。国際的な定義では、出力が1万キロワット以下のものを小水力発電ってよぶんだよ。

 大型の水力発電ではダムをつくって、そこにためた水の落ちる力でタービンをまわして電気をつくるでしょ。有名なところでは、観光地としても人気の富山・黒部ダムがそうだよね。小水力もしくみとしてはおんなじなの。ただ、サイズが違うんだよね。

■小さくてもたくさん集まれば

 高さ日本一の黒部ダムは、最大出力が33万5千キロワットとおおきな水力発電なんだ。それに対して小水力発電というのは数百から数千キロワットで、くらべるとずいぶんと小さいでしょ。

 だけど発電施設の数では小水力のほうが断然たくさんあるんだよ。2009年の数字では、黒部ダムのような出力10万キロワット以上の大水力発電は日本全国で26基だけれど、小水力発電は1300基以上あるんだ。ひとつひとつのパワーはちいさいけれど、たくさん積み上げれば大きな電力になるよね。

■古くて新しい発電方法

 小水力発電には明治時代からずっと利用されているものもあって、古くから農村の暮らしに身近な存在だったんだよ。

 最近になって、用水路や川などのすでにある落差を活用できたり、むずかしいメンテナンスが必要なかったり、というよさが見直されてきて、全国でまたすこしずつ小水力発電が増えてきているんだ。

 富山県内でもこの5年間のうちに仁右ヱ門(にえもん)用水発電所や庄(しょう)発電所といった農業用水を活用したものがつぎつぎとできていて、いまは20以上の小水力発電が動いているんだよ。

 さらに今後も増えて、2016年度末までに30カ所以上を超えるいきおいなんだって。小水力って、古くて新しい発電方法なんだね。

■日本中にポテンシャルがある

 いまおはなししてきたように、富山県では小水力から黒部ダムまで、水力発電がたくさん使われているんだ。高い山があって雪がたくさん降るから、勢いよく流れる雪どけ水が豊富で、地理的な条件に合っているんだね。

 富山はとりわけそうだけれども、日本列島全体が雨が多く、勾配が急で小水力発電に向いているんだよ。環境省の調査でも、小水力のポテンシャルのある場所というのは全国に2万カ所以上もあるんだ。

■下水処理場でもタービンを回せる

 水力の活用をすすめる富山県のなかでも、ちょっと変わった発電施設が最近になってできたんだ。

 それは、二上(ふたがみ)浄化センターという下水処理場に追加されたちいさな発電施設。これまではきれいにした水を川にそのまま流していたんだけれど、そこにタービンをかませることで発電ができるようになったんだよ。

 発電量は一般家庭20軒分ほどとちいさいけれど、下水処理場ならではのメリットもあるんだ。河川とちがって水利権を取得する手続きもいらないし、きれいに浄化処理をしたあとの水を使っているから、タービンにゴミがひっかかることもないんだ。

 こんな意外なところでも発電できちゃうように、こまわりがきくのが小水力の魅力だといえそう。まだまだほかにも活躍の場が広がっていくといいね。

http://www.asahi.com/articles/ASG2D6GMYG2DUCVL02Y.html

2014/02/21

都会の公園で小型水力発電…環境教育にも活用【読売新聞】

 東京都江東区は新年度、河川の水流を利用したマイクロ水力発電を区内の横十間川親水公園で始める。

 都では導入実績があるが、区主体の取り組みは23区で初めて。区では、自然エネルギーで発電する様子を観察するなど、小中学校の環境教育にも活用したい考えだ。

 区温暖化対策課によると、発電は、公園内を流れる横十間川の水門橋の下に、水車が入った箱形(縦、横、高さ各約1メートル)の発電装置を設置して行う。水門橋付近の水量は毎秒0・17立方メートル、水の落差は約80センチあり、発電出力は500ワット~1キロ・ワット程度。10ワットの発光ダイオード(LED※)電灯50~80本を点灯できる見込みだ。

 5月に事業者を募集し、来年1月に稼働させる。発電した電力の使用方法は未定だが、区は発電量を表示する掲示板やLED街路灯の設置などを想定している。

 区は2012年度以降、マイクロ水力発電に適した場所を選ぶため、区内9か所で調査を行い、最も発電量が大きいとして横十間川親水公園への導入を決定。新年度予算に事業費2772万円を盛り込んだ。

 マイクロ水力発電は、中小河川や排水設備などの水流を利用した小水力発電の一種で、主に出力100キロ・ワット以下の場合を指す。

 区温暖化対策課は「区民に環境意識を高めてもらうきっかけになれば」と話している。
 ※LED=Light Emitting Diode
(2014年2月21日07時40分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20140220-OYT1T00229.htm?from=ylist

2014/02/20

横十間川で小型水力発電【読売新聞】

江東、新年度 環境教育にも活用

 江東区は新年度、河川の水流を利用したマイクロ水力発電を区内の横十間川親水公園で始める。都では導入実績があるが、区主体の取り組みは23区で初めて。区では、自然エネルギーで発電する様子を観察するなど、小中学校の環境教育にも活用したい考えだ。

 区温暖化対策課によると、発電は、公園内を流れる横十間川の水門橋の下に、水車が入った箱形(縦、横、高さ各約1メートル)の発電装置を設置して行う。水門橋付近の水量は毎秒0・17立方メートル、水の落差は約80センチあり、発電出力は500ワット~1キロ・ワット程度。10ワットの発光ダイオード(LED)電灯50~80本を点灯できる見込みだ。

 5月に事業者を募集し、来年1月に稼働させる。発電した電力の使用方法は未定だが、区は発電量を表示する掲示板やLED街路灯の設置などを想定している。

 区は2012年度以降、マイクロ水力発電に適した場所を選ぶため、区内9か所で調査を行い、最も発電量が大きいとして横十間川親水公園への導入を決定。新年度予算に事業費2772万円を盛り込んだ。

 マイクロ水力発電は、中小河川や排水設備などの水流を利用した小水力発電の一種で、主に出力100キロ・ワット以下の場合を指す。

 区温暖化対策課は「区民に環境意識を高めてもらうきっかけになれば」と話している。
(2014年2月20日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20140220-OYT8T00067.htm

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