過去に投稿された記事の一覧です。

2014/03/19

神奈川県内における小水力発電の事例【FM横浜】

前回は、神奈川県内における小水力発電の事例として、足柄地域の「文命用水」に設置されたものを紹介しました。今回は、箱根町と小田原市における小水力発電について見ていきたいと思います。

箱根町にある「須雲川発電所」は、元は地元の温泉旅館が自家発電用に設置したものを改修して、昨年8月から稼働されています。須雲川は芦ノ湖の近 くから流れ出て箱根湯本付近で早川に合流している河川で、初めに運転を開始したのは1954年とかなり歴史がありますが、1984年には老朽化を原因とし ていったん稼働を停止。その後は箱根町の所有となっていました。

その後、東京電力の子会社である東京発電株式会社が施設を譲り受けて再生工事に着手。現在も運営・管理を行っています。仕組みとしては、須雲川の 上流から毎秒0.58立方メートルの水量を取り込んで約42メートルの落差を利用し、発電機を作用させるという形。最大発電出力は190キロワット、年間 の発電量は約110万キロワットアワーを見込んでいるそうです。これは一般家庭250~300世帯分の電力使用量に相当し、発電された電気は固定価格買取 制度によって売電されています。

また、小田原市荻窪にある「駒形水車」では、小水力発電への活用も見据えて昨年11月に17年ぶりの改修が行われました。水車は約3.8メートルの木製のもので、小田原城址公園で倒木した松の木が活用されています。

この事業は同市による再生可能エネルギーの普及啓発のためのモデル事業にも位置付けられていて、発電機設置の準備にあたっては小田原城北工業高校電気研究部の生徒も協力。建屋内の清掃や周辺の除草なども行われました。

こちらは水量や落差に関してはそれほど大きくなく発電量もある程度限られるとのことですが、比較的市街地にも近いため、市の再生可能エネルギー活 用のシンボルとするべく、得られた電気を街灯に用いるなどの使い道が検討されています。現在はその準備段階として、水車の回転数把握や適した発電設備の選 定、発電出力の算定が行われており、この春には実際の発電がスタートする見込みとなっています。

(Keep Green & Blue Web編集部)

2014/03/19

徳島県、川口ダムを「自然エネルギー博物館」に 15年度にも【日本経済新聞】

 徳島県企業局は那賀町の川口ダムに小水力発電設備を設置し、同ダムを「自然エネルギーミュージアム」にする事業を始める。早ければ2015年度にも小水力発電設備の完成を見込み、同ダムに設置している水力発電や小型風力発電と併せた県民向けの施設見学会などを実施する。自然エネルギーへの理解を深めてもらうことで普及促進につなげる。

 小水力発電設備は川口ダムの調整池に川から水を取り込む水路に設置する。14年度に水の流量データ分析のほか出力規模などの機器仕様、工事費の算出などを調査し、設備の概略を設計する。着工は15年度の見込み。

 川口ダムの修理工場の建て替えに伴い、自然エネルギーに関する展示スペースも併設する。小水力発電設備などの施設見学会と併せた学習の場とする狙い。14年度末に着工。15年度中の完成予定。ダムから撤去した直径2~2.5メートル程度の水力発電用水車を有効利用して展示する。

 15年度以降には修理工場の屋上や周辺にシート状などの太陽光発電設備も設置し、見学できるようにする計画だ。

http://www.nikkei.com/article/DGXNZO68504670Y4A310C1LA0000/

2014/03/17

小水力発電、実現へ前進 改良型実験、キラリ600ワット確認【東京新聞】

小水力発電装置の調整をする鹿沼自然エネルギー推進会のメンバー=鹿沼市で

小水力発電装置の調整をする鹿沼自然エネルギー推進会のメンバー=鹿沼市で

再生可能エネルギーを普及しようと、自前の小水力発電システム開発に取り組む鹿沼市の市民団体「鹿沼自然エネルギー推進会」が十六日、同市府中町の黒川で、改良を重ねた新型の小水力発電装置を公開した。実用化までには依然、課題が多く残るが、鈴木貢(みつぐ)会長(65)は「着実に前へ進んでいる」と話している。(石井紀代美)

同会は、東京電力福島第一原発事故を受け、再生可能エネルギーへの注目が高まった二〇一二年六月に発足。市内の電気設備会社社長で、過去に途上国で水力発電を設計した経験がある金子一郎副会長(64)が中心となり、安価で、水量の少ない水路でも設置しやすい小水力発電の開発に取り組んできた。

同会の小水力発電は、川の水をダクトに取り込み、水流の勢いを約四倍に増加させた水を水車にぶつけて回転させるのが特徴。この日お目見えした新型は、昨年二月に実証実験を行った実験機に改良を加え、水車に水が効率よく当たるようにダクトの先端部を工夫したり、ダクトを固定するボルトを強化したりした。

この日は、同会メンバーや近隣住民ら計約三十人が参加。ダクトに水を取り込ませると、水車が水しぶきを上げながら勢いよく回転。接続した三個の電球(計六百ワット)が点灯した。

事前の実験では、六百六十ワットの発電能力があることを確認しているが、金子副会長は参加者らに「実用化するには三キロワットまで高める必要がある」と説明。「理論上は可能。そうすれば電気自動車の充電やイチゴハウスの照明、防犯灯などの電力として使える」と話した。

実現するためには、水車が回転する性能の向上や、低い回転数でも発電できる発電機が必要とも訴えた。鈴木会長によると、法的な規制から、十~三月しか実験機を設置できず、年間を通してデータが取れないことも課題。鈴木会長は「住民には、取り組みが認知されてきた。今後も努力を続け、ハードルを乗り越えていきたい」と実用化に意欲を見せた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20140317/CK2014031702000144.html

2014/03/14

BizBuz:低炭素杯2014 阿南高専再生エネ研、小水力発電研究で金−−環境大臣賞パートナーシップ部門【毎日新聞】

阿南工業高等専門学校(徳島県阿南市)の再生可能エネルギー研究会が、このほどドイツの博覧会で行った小水力発電に関する出展内容が評価され、「低炭素杯2014」の環境大臣賞パートナーシップ部門の金賞を受賞した。

 低炭素杯は、低炭素社会の構築のため、学校や市民団体、企業などが取り組む地球温暖化防止に関する地域活動を報告し合い、連携の輪を広げる場として10年度から毎年開催されている。今年は地域活動、企業活動、パートナーシップ、学生活動の4部門に1620団体の応募があった。

 同研究会は、昨年8~9月にドイツで開催されたアイデア博(Ideen Expo)に「再生可能エネルギー(小水力発電)」をテーマに出展。学生が製作した小水力発電水車キットを使用し、発電原理やエネルギーの利用法が学べる体験学習を実施したり、独自に開発した3種類の小水力発電装置を展示し、市民や環境専門家との意見交換も実施した・・・

http://mainichi.jp/shimen/news/m20140314dde012020088000c.html

2014/03/14

処理水の流れで発電 【タウンニュース】

 施設から放出される水流を活用した小水力発電装置が、秦野市浄水管理センター(上大槻190)に設置され、3月10日から実証実験が開始された。市の再生可能エネルギーの利活用推進を目指した取り組み。市環境保全課によると、小水力発電装置の設置は秦野市で初。浄水施設への水力発電装置の設置も県内で数例だという。

 市浄水管理センターでは、1日あたり約3万2000トンの下水処理を行い、処理済みの水を金目川に放流している。発電はこの水流を活用するものだ。総事業費は1450万円。

 発電装置は2月、浄水処理の最終工程を行う「消毒棟」に設置。堰き止められた処理水が最大1・4mの落差を流れ落ち、装置内の2基の水車を回し発電する仕組みだ。

 市では最大で約1・8kwの発電を想定。1年間の発電量は、最大約1万5000kwhを見込んでいる。

 発電した電力は、同じ敷地内の施設「中野健康センター」で利用し、施設の使用電力の2割程度をまかなう予定。

 実証実験は今後1年間ほど継続し、安定して発電するために必要な水量などのデータを収集する。

 同課では「今後、別の市内公共施設等でも小水力発電の導入が可能か検討するデータを集めたい」としている。さらに、浄水管理センターの施設見学コースに小水力発電設備も加え、「小中学生の環境教育や社会見学などを通じて、市民にPRしていきたい」と話した。

http://www.townnews.co.jp/0610/2014/03/13/228855.html

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