過去に投稿された記事の一覧です。

2014/06/04

福井県、土地改良区で141kWの小水力設備を竣工【エコタイムズ】

福井県は6月3日、平成24年度から建設していた小水力発電設備「日野川用水発電所」(福井県越前市)が竣工したと発表した。6月8日に竣工式典を開催する。同発電所は、県初の農業用水を利用した小水力発電設備で、最大出力は141kW、年間発電量は約100万kWh。総事業費は2億1000万円で、国が半額を出資した。残りの出資比率は県30%、市町10%、日野川用水土地改良区10%となっている。

 使用水量は0.642立法m/秒、有効落差は37.10m。横軸単流単輪渦巻フランシス水車と横軸かご型三相誘導発電機を使用して構築されている。

http://ecotimes.jp/news/view/id:844.html

2014/06/02

揖斐農林3地区小水力発電設計を委託【建通新聞】

岐阜県揖斐農林事務所は、小水力発電施設整備事業で「名倉用水地区」「下辻南用水地区」「諸家地区」の実施設計などを委託した。委託先は名倉用水地区と下辻南用水地区が興栄コンサルタント(岐阜市)、諸家地区がNTCコンサルタンツ岐阜営業所(岐阜市)。


2014/06/02

設備利用率88%の小水力発電所、岐阜県のダムの直下で建設開始【スマートジャパン】

中部電力が岐阜県のダムで展開する小水力発電プロジェクトの第2弾が始まった。従来から水力発電に利用しているダムの直下に新しい発電所を建設して、 470世帯分の電力を供給できるようにする計画だ。ダムからの維持流量を活用して、88%という極めて高い設備利用率を発揮する。
[石田雅也,スマートジャパン]

ダムや用水路などの既存の水流を活用した「従属発電」が、2013年12月の河川法の改正によって登録手続きだけで実施できるようになった。法改 正を受けて、いち早く岐阜県で2件の従属発電を登録したのが中部電力である。その2番目の対象になる「矢作第二ダム」で、5月29日から発電所の建設工事 が始まった(図1)。
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矢作第二ダムは中部電力が1970年から運営してきた。翌年の1971年から出力3万1600kWの「矢作第二発電所」を運転するのに利用してい る。さらにダムの下流の自然環境を守るために一定の水量を流し続ける「維持流量」を実施しているが、これまでは発電に利用してこなかった。

新たにダムの直下に発電所を建設して、維持流量による小水力発電を開始する計画だ(図2)。ダムからの取水設備と水圧管路を通して、発電所内の水 車発電機に水流を取り込んで、発電後には放水設備から維持流量を下流へ送り出す。ダム直下型の典型的な発電設備である。ダムの近くには1920年から 1968年まで運転していた「串原発電所」があったことから、「新串原(しんくしはら)水力発電所」と名付けられた。

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図2 「新串原水力発電所」の設備。出典:中部電力

営業運転は1年後の2015年6月に開始する予定だ。発電能力は220kWで、年間の発電量は170万kWhを想定している。一般家庭で470世 帯分の使用量に相当する。維持流量を利用して安定した発電量を得ることができ、設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は88%に達する。

小水力発電の設備利用率は60~70%が標準的だが、水量が安定している維持流量による従属発電は設備利用率が高くなる。その中でも新串原水力発電所の88%は極めて高い水準だ。

中部電力は岐阜県の従属発電の登録対象で1番目になる「阿多岐(あたぎ)水力発電所」の建設工事も5月1日に開始していて、新串原水力発電所と同 様に2015年6月から営業運転に入る。阿多岐水力発電所は発電能力が190kWで、年間の発電量は130万kWhを見込んでいる。設備利用率は78%に なり、新串原水力発電所と比べると低くなる。

2014/05/30

中部電力が新串原水力の建設開始 15年6月の運開予定【電気新聞】

中部電力は29日、220キロワットの新串原水力発電所(岐阜県恵那市)に着工したと発表した。ダムの落差と河川環境を維持するための放流水を有効利用する維持流量発電所で、中部電力が所有する矢作第二ダムの直下に建設する。建設費用は数億円。2015年6月の営業運転開始を目指す。

同日、河川法に基づく着手届を岐阜県と国土交通省に提出した。

新串原水力発電所を建設する矢作第二ダムは、矢作川水系を利用する中部電力所有のダム。矢作第二ダムの岐阜県側に取水設備と水圧管路を設置する。

想定年間発電量は約170万キロワット時で、一般家庭約470世帯分の年間使用電力に相当する。二酸化炭素(CO2)は年間900トン程度削減できる。

中部電力では現在、維持流量発電所1カ所を運用中。そのほか維持流量発電所としては、新串原水力と同様に15年6月の運開を予定している阿多岐水力発電所(190キロワット)、16年6月に運開を予定している丹生川水力発電所(350キロワット)、290キロワットの1地点の計画を進めている。

紙面より転載

2014/05/29

山梨)葛野川発電所4号機が運転開始 夏場ピークに余裕【朝日新聞】

東京電力は28日、大月市の葛野川(かずのがわ)発電所4号機(出力40万キロワット)を報道陣に公開した。福島第一原発事故により各地の原発が運転停止になり電力が不足するなか、計画を前倒しして建設を急いできた。6月上旬に営業運転を開始する。

 葛野川発電所は、甲州市の上日川ダムと大月市の葛野川ダムの間の地下500メートルに建設された揚水式発電所。電力需要の少ない夜間に下の葛野川ダムから上の上日川ダムへ水をくみ上げ、電力需要が高まれば上日川ダムから葛野川ダムへと放流して発電する。一つの水車で水をくみ上げる単段式の揚水式発電所では世界一の714メートルの落差がある。

 1999年から2000年にかけて、1、2号機が運転を開始。3、4号機は1996年に工事が始まったが、電力需要が伸びなかったことで2002年に工事を中断していた。しかし、東日本大震災後の電力不足により4号機の工事を再開し、工期を大幅に短縮して今年2月から試運転を始めていた。

 東電の担当者は「4号機の運転開始で、夏場の電力消費のピーク時にも電力供給に余裕ができる」と話している。

http://digital.asahi.com/articles/ASG5X5KJGG5XUZOB00Q.html

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