過去に投稿された記事の一覧です。

2014/07/19

【長野】 県内164カ所利用可能 農業用水路で小水力発電【中日新聞】

写真 自然エネルギーを活用した新たな電力源の一つとして注目される小水力発電に利用できる農業用水路が県内に百六十四カ所あることが十八日、県の調査 で分かった。全て稼働した場合、推定出力は二万五千七百キロワットで約四万世帯分の電力をまかなえる。県は、結果を用水路の管理者に示し、普及拡大を進め る。

 調査は、主要な農業用水路約七百キロで実施。水量や落差から発電出力を算定し、十キロワット以上の発電が見込まれる地点を集計した。県内は高低差 のある地形と豊富な水量があるため、小水力発電に適しているとされる。環境省の二〇一〇年の調査では、県内の小水力発電の潜在力は全国一位で、農業用水路 を利用した小水力発電に限っても、七位と上位に位置している。
 県によると、近年、農業用水路の老朽化や農家の減少により用水路の維持管理費用の負担が増している。県は、小水力発電を導入すれば、市町村や土地改良区といった施設管理者が売電収入を管理費用に充てることができ、健全な運営につながると期待している。
 小水力発電をめぐっては、これまでどういう場所で採算の取れる発電ができるのか知られておらず、普及の妨げとなってきた。県は今回の調査結果を基に、農業用水路を管理する市町村などへ働き掛けを強める考えだ。
 県は、農業用水路を利用した小水力発電を一〇年の百八十キロワットから、二〇一七年までに二千二百キロワットに増やす目標を掲げている。今後は施設管理者向けの個別相談を実施したり、専門家を派遣したりして普及を進める。 (武藤周吉)

2014/07/18

産構審・電力安全小委、中小水力の規制見直し ダム水路主任技術者要件を緩和 【電気新聞】

産業構造審議会(経済産業相の諮問機関)の電力安全小委員会(委員長=横山明彦・東京大学大学院教授)の会合が17日に開かれ、小水力発電所で選任するダム水路主任技術者について、免状を持たない者を選任できる発電所の範囲を広げる方向でほぼ一致した。8月に意見募集を行い、9月末に「主任技術者制度の解釈及び運用(内規)」を改正する予定。
現在、自家用電気工作物に当たる水力発電所は同技術者の免状を持たない者を選任できるが、その範囲は内規で出力500キロワット未満であることや、同技術者が高校(土木工学科)卒業者などと決められている。今回の見直しにより、自家用電気工作物でダムの高さが15メートル未満の水路式水力発電所であれば、2千キロワット以下まで免状を持たない者を同技術者に選任できるようになる。
また、同技術者には経済産業省が主催する講習を受けた者がなれるようにする。講習内容は電気事業法における同技術者の意義や異常時の対応などで、日程は数日間。座学に加え、実地研修も行う。経産省は2014年中に講習を開く考え。
FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)が始まったことで、中小水力発電に対する開発機運が高まっており、同技術者の確保が困難な状況になっている。このため、開発事業者から選任要件の見直しを求める声が多く出ていた。
会合ではこのほか、火力発電設備に関する規格の国際適合化を進める方針を事務局が説明。
出席した委員からは「(適合化は)民間の活力になり、技術力向上のインセンティブになる」と支持する意見があった。

紙面より転載

2014/07/18

環境副大臣「先駆的取り組み」 奈良・生駒の小水力発電施設を視察【産経新聞】

北川知克環境副大臣が17日、生駒市を訪れ、市民出資型の太陽光発電装置や、県営水道送水管を活用した小水力発電施設などを視察した。

北川副大臣はまず、市の衛生処理場「エコパーク21」(北田原町)を訪問し、「市民エネルギー生駒」が屋根に太陽光パネルを設置した市民出資型の太陽光 施設や、「もったいない食器市」などを見学。続いて訪れた山崎浄水場(山崎町)では、高低差を利用し、水道管を流れる水で水車を回して発電する小水力発電 施設などを視察した。

小水力発電施設は、市が平成25年3月に全国で初めて導入した施設。年間約36万キロワット時の発電が可能で、一般家庭62戸分の年間電気使用量をまかなえるという。

北川副大臣は小水力発電に特に高い関心を示し、「小水力発電は二酸化炭素を出さず、自然の水を使っている先駆的な取り組みで注目されるべきだ」などと話した。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/140718/nar14071802130001-n1.htm

2014/07/16

小水力発電の調査補助募集を延長 岡山県、9月末まで市町村などに【山陽新聞】

岡山県は、小水力発電(1千キロワット以下)の導入に向けた調査をする市町村や企業などに最大200万円を補助する制度について、2014年度の募集期限を当初予定していた7月8日から9月30日へと延長した。補助枠が空いているため。

 市町村や、市町村と連携して調査を行う企業・団体が対象。発電出力の推計など導入可能性を探る「基礎調査」は経費の2分の1以内で上限50万円、基本計画の策定など事業化検討段階を想定した「基本調査」は同200万円を補助する。

 補助枠は各2件で先着順。上下水道や農業用水路などで調査をする際の利用を見込んでいる。これまでに基本調査で1件の応募があった。

 県内で市町村や企業(電力会社を除く)・団体による小水力発電は7施設ある。県は20年度までに40施設へと増やす目標を掲げている。

 問い合わせは県新エネルギー・温暖化対策室(086―226―7297)。

転載元URL

2014/07/15

高山村で小水力発電/高井砂防ダムを利用【長野経済新聞】

日本工営(東京都千代田区、廣瀬典昭社長)と特定目的会社の長野水力(長野市、横田裕史社長)は、上高井郡高山村奥山田の高井砂防ダムを利用した高井水力発電所を建設する。2日に現地で関係者約50人が参加して安全祈願祭が行われた。
村内を流れる松川の未利用水を活用し、県が管理する高井砂防ダムの本堤に貫通孔を空けて取水し、直下に設置される発電所で発電する。発電した電力は固定価格買取制度に基づいて売電する。
日本工営が発電所の建設資金と技術者の提供を、長野水力が発電の事業主体として発電所の建設、運転、維持管理を行う。最大出力は420kW、年間発生電力量は約276万kWアワーで、一般家庭750軒分の使用量に相当し、村内全世帯の3分の1弱の電力をまかなうとされる。建設費は約7億円。運転開始は来年9月末の予定。
2011年3月の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故を受けて再生可能エネルギー活用への機運が高まる以前から、日本工営、村や県などが建設へ向けて検討を重ねてきた。長野水力は日本工営の子会社として、日本工営が98%、村が2%を出資して昨年1月に設立された。
安全祈願祭で日本工営コンサルタント国内本部の高野登本部長は「既存の砂防ダムを活用するので自然への影響が少ない。環境学習にも利用してもらえれば」。長野水力の横田社長は「事業を軌道に乗せ、地域貢献にもつなげたい」。施工を担当する大林組の塙守幸執行役員は「小水力発電所は、自然と人間社会の共生のシンボルとして、地域活性化に大きく貢献できる。安全管理、環境への配慮、品質管理に留意し、誠心誠意取り組む」とあいさつした。
高山村の久保田勝士村長は「松川の酸性水の活用は村にとって長年の懸案事項だった。地球環境にやさしい村づくりを推進するうえで、大変意義のあることだ」と話した。【丸山啓介】

http://www.tyokei.com/kt/info/tyokeiinfoNews.cgi?mode=main&cno=996

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