2013/12/12
加賀市上河崎町の国道8号の拡幅工事現場に、地下水を利用して発電する小水力発電装置がお目見えし、同市南郷小学校の四~六年生四十人が十一日、見学した。児童たちは、装置で発電した電気で街路灯をともす仕組みなどを学んだ。(服部展和)
工事を担当する国土交通省金沢河川国道事務所によると、県内の工事現場に小水力発電装置を設置したのは初めて。年末まで続ける。
工事は黒瀬町から加茂町までの一・九キロの区間で実施。片側一車線を二車線に広げ、二〇一五年三月の完成を目指している。
小水力発電装置は、国道の下をくぐる農道の工事現場から出る地下水を利用。地下水は従来、そのまま水路に流していたが、装置を使うことで一日十二~十三ワットの発電量が確保できる。装置に蓄電し、毎日午後六~八時に街路灯を点灯。国道沿いの仮の歩道を照らしている。
見学した六年生の吉井こころさん(12)は「水を通すと電気ができるところが面白い」と興味津々だった。
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