2013/10/31
精米関連機器製造販売の小野塚精機(高崎市北原町、柳原健也社長)は、精米店や製粉工場などで使われる昇降機「バケットエレベーター」を応用して小水力発電機を開発する。水流の落差を利用するため、少ない流量で発電できるのが特徴。小水力発電機の設置が難しかった山間部の沢や工業排水などの利用を目指す。
バケットエレベーターは、下部で取り込んだ米などをバケット(容器)で上部のタンクまで垂直搬送する昇降機のこと。一定の需要はあるものの、将来的に大きな成長は見込めないことから、近年注目されている小水力発電機に応用することを決めた。
小水力発電機は水車を活用するのが一般的だが、同社は高さ2〜20メートルの昇降機を改造。上部に水の取り入れ口を取り付け、バケットを持ち上げるモーターの代わりに発電機と増速機を設置する。取り込んだ水でバケットを降下させてコンベヤーを回し、発電機を作動させる。
従来の小水力発電機は、設置工事が難しかったり、発電に多くの水量を必要とするといった課題があった。新たに開発する発電機は比較的簡単に設置できる。また、水量が少なくても対応できる上、砂などの異物流入にも強いという。
国の小規模事業者活性化補助金を活用し、近く開発に着手。来年2月までの完成を目指す。発電機はみなかみ町内の滝に設置し、実証実験を行って実用性を検証する予定。
http://www.jomo-news.co.jp/ns/7313826216406940/news.html
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