2014/07/10
東北電力は、福島市の小水力発電所「飯野発電所」の運転を開始した。
蓬莱(ほうらい)ダムから阿武隈川の流量などを維持するためそのまま放流していた水を活用したもので、東北電力としては初めての手法という。
東北電力福島支店によると、蓬莱ダムはこれまで、ダムの下流の流量などを維持するため少なくとも毎秒3トンの水を放流していた。この水を発電に生かそうと、蓬莱発電所の取水口の一つを改造して、飯野発電所内の水車を回して発電した後、川に水を放流することになった。
飯野発電所の最大出力は230キロワットで、年間発電量は一般家庭500世帯分に相当する170万キロワット時になる。
季節による水量の変動はないため、設備利用率は約84%で、他の発電所に比べて高いのが特徴という。【小林洋子】
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20140710ddlk07020022000c.html