2014/01/13
JR西日本は、鉄道事業者として初となる鉄道トンネルの湧き水を利用した小水力発電のフィールド試験を今月から開始すると発表した。(参照:JR東海、南海トラフ巨大地震の津波避難対策で津波危険予想地域の見直し発表)
image from JR西日本
今回の試験は、環境負荷の低減などを目的に資産を活用し、同社が鉄道業と並行して取り組んでいる再生可能エネルギーの発電事業の一環として行われる。実施場所は、福井県敦賀市の北陸本線の敦賀駅から南今庄駅の間にある全長約14kmのトンネルである。ここには毎秒およそ0.17立方メートルの湧き水が流れ出ている。
試験では、湧き水の排水路に小水量および低落差でも発電できる縦軸クロスフロー水車を設置して発電する。これにより、一般家庭約3世帯分に相当する年間約1万キロワットアワーの発電が可能となり、年間約6.9トンのCO2排出量削減につながる。フィールド試験は、今年の末まで続けられる予定。