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2015/03/27

田中水力、小水力へのこだわりが時流を引き寄せる/発電プラントの設計・製造・販売【相模経済新聞】

 民間が発電した再生可能エネルギー電力の買い取りを電力会社に義務付けるなどの法制度が整備されたことで、近年都市近郊でも、多数のソーラーパネルが並ぶ太陽光発電所や巨大プロペラが優雅に回る風力発電機がお目見えするようになった。
 一方、これらのように目立つ存在ではないが、全国各地で着々と増えているのが、ダムや調整池でなく、農業用水路や上下水道等の流水を貯めずにそのまま利用する小水力発電プラントだ。「小水力」に厳密な定義はなく、電力業界では1万キロワット以下。さらに1000キロワット以下をミニ水力、100キロワット以下をマイクロ水力と位置づけている。
 田中水力(相模原市中央区南橋本4の3の15、田中幸太社長)が手掛けるのは、5000キロワット以下の小水力発電プラントの設計・製造・販売。ことミニ水力の規模では全国で40%のシェアを誇る。
 再生可能エネルギー関連のビジネスに参画するのは、東日本大震災を契機に起業した新進気鋭の業者も少なくないが、同社は水力発電の専門会社として83年の歴史を持つ。
 前身は、1932年に田中社長の曾祖父・茂氏が都内で創業した田中水力機械製作所。当初から発電用水車の新製・改造・修理を看板に掲げてはいたものの、新製・改造は海外製品と大手の牙城だから、実質的に既存設備の保守点検が長らく同社の基幹だった。
 とはいえ、60年代初頭まで国内の発電は水力が主役。各地に次々と建設される水車の保守点検を請け負うことで安定成長できた。しかしその後、火力発電が水力を凌駕し始めると、同社の事業も徐々に厳しくなっていく。
 そんな中で同社は、それまで培った技術を生かして、まだ国産のない小水力向き水車の開発研究に着手。80~81年には、通産省(現経済産業省)の補助事業として、流量変化に対する効率特性がフラットで低流領域の効率が高いクロスフロー水車を委託研究。88年には、軽負荷特性に優れ、安価で設置・保守が容易なターゴインパルス水車の国内1号機を納入した。
 94年には発電機や制御装置を手掛ける電気部門を新設し、プラント事業に進出。それでも、国内に小水力発電の市場はほとんどなかった。それが突如広がったのは法制度と大震災が要因だが、同社の地道な努力の賜物だといっても罰はあたるまい。
 07年には中大水力用として広く普及するフランシス水車を小水力用に改良したインライン式リンクレスタイプを発表。12年には初の国産ターゴ水車を納入。その高い技術力を見込まれて、しばらくはバックオーダーを抱える繁忙期が続きそうだ。
 「当面は国内市場拡大が最優先。熟練工の高い技術が弊社の大きな強みだが、競争力を高めるためには、新卒や女性の雇用を積極的に進めきたい」
 米国に生まれ育ち、現地で起業経験もある田中社長は若干39歳。その視線は現状に埋没することなく、かなり先に向けられている。

http://www.sokeinp.com/?p=9276

2015/03/27

日本アジアグループ:小水力発電事業、エチオピアにて4月完成へ【財経新聞】

記事提供元:日本インタビュ新聞社
■UNIDO「アフリカ支援プロジェクト」のプログラムに採用!
 グリーン・コミュニティの実現を目指す日本アジアグループ<3751>(東マ)傘下で、水流を利用した超低落差型のマイクロ水力発電システムの実用化を世界に先駆けて成功させ、アジア・アフリカ各国へグローバルに事業を展開しているシーベルインターナショナル(シーベル)は、UNIDO(国際連合工業開発機構)と「アフリカエチオピアプロジェクト」の正式契約を結んだ。
 このプロジェクトは、落差の小さい水路でも設置可能なシーベルの技術が認められて採用されたものであり、「超低落差マイクロ水力発電システム独立電源ミニグリッド(商品名:ストリーム)」を設置する。施設の完成後は無電化村約200世帯と電気の通っていない学校へ電力を供給する。なお、同システムの設置完了は15年4月の予定。

■新興国インフラ整備に貢献~ミッション達成と事業拡大目指す
 同社はストリーム設置を進めることが、「新興国のインフラ整備に貢献する重要なプロジェクト」であると位置付けて今後も積極的に取組を推進。国内外でストリームの設置と販売活動を強化し、同グループのミッション「Save the Earth, Make Communities Green」へのアプローチと同事業の拡大を目指す。
(写真=アフリカエチオピアプロジェクト現地)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

http://www.zaikei.co.jp/article/20150320/241484.html

2015/03/27

中部電力、岐阜県で350kWの小水力設備を着工 【エコタイムズ社】

 中部電力は3月20日、岐阜県高山市で小水力発電設備「丹生川水力発電所」を着工したと発表した。河川法に基づく着手届を岐阜県に提出し、岐阜県と高山市所有の丹生川ダムの直下に建設する。新設備の最大出力は350kW、年間発電量は約210万kWhで、同社では稼働で年間1100t程度のCO2排出削減効果も見込んでいる。竣工~稼働開始は平成28年6月の予定。
2015/03/23


http://ecotimes.jp/news/view/id:1195.html

2015/03/27

86カ所で小水力発電可能 郡上市、調査研究会が報告【中日新聞】

http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20150325/images/PK2015032402100177_size0.jpg
市内での小水力発電の可能性などが話し合われた報告会=郡上市役所で

地域住民の小水力発電導入を支援する「郡上市小水力発電調査研究会」は、市内の八十六カ所で小水力発電が可能だとする調査をまとめ二十四日、市役所で報告会を開いた。小水力発電は防災面で注目が高まっており、二〇一五年度から実現に向けた取り組みが始まる。
市内には災害時に、土砂崩れによる道路の寸断などで、孤立する可能性のある地域が二十六カ所ある。電気も止まってしまった場合、地域に小水力発電施設が あれば、少しでも電気を賄うことができる。普段は地域の街灯に使ったり、売電したりもできる。子どもたちに見学させて教育にも役立てられる。
市内は河川が豊富で、傾斜が急な地形もあり、小水力発電に適したところが多い。研究会がどこで可能かを調べると、農業用水や河川、砂防えん堤などの八十 六カ所が挙がり、中には百キロワット以上の発電出力が見込まれるところもあった。うち十カ所ほどは、災害時に孤立する可能性のある地域だった。
研究会は一三年七月に発足し、専門家や電気工事組合、自治会の関係者らが委員になって活動した。一四年度末で解散する。一五年度には、研究会の委員を中心に市小水力発電事業推進会議が発足し、数カ所をピックアップして実現の可能性を探っていく。
(稲垣時太郎)

http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20150325/CK2015032502000019.html

2015/03/27

水流の落差1.5メートルでも発電、東京都心でLED街路灯をともす【スマート・ジャパン】

2015年03月25日 09時00分 更新
東京23区で初めての小水力発電設備が運転を開始した。多くの川や運河が流れる江東区が再生可能エネルギーのシンボルとして導入したもので、親水公園にか かる橋の下に発電機を設置した。水流の落差は最大1.5メートル、発電能力は1.1kWながら、24時間運転で街路灯などに電力を供給する。
[石田雅也,スマートジャパン]

都心で実施する小水力発電として注目を集めていた「江東区(こうとうく)マイクロ水力発電施設」が3月18日に完成した。東京湾に面した平坦な土 地でも水が豊富な自然環境を生かして、再生可能エネルギーの導入が可能なことをアピールする狙いだ。発電した電力は周辺のLED街路灯や発電状況を示す表 示モニターに供給する(図1)。

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図1 「江東区マイクロ水力発電施設」の表示モニター。出典:江東区環境清掃部

発電設備を設置した場所は、江東区内を南北に流れる横十間川(よこじっけんがわ)にかかる水門橋の下である(図2)。この水門橋の上流側と下流側 は治水対策によって落差が生じる構造になっている。最大で1.5メートルになる落差を利用して発電する。落差の低い水流でも発電しやすい縦軸クロスフロー 式の水車を採用した。

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図2 マイクロ水力発電設備を設置した「横十間川親水公園・水門橋」(左上)、縦軸クロスフロー式の水車発電機(右上)、水流と発電のイメージ(下)。出典:江東区、三菱電機プラントエンジニアリング

発電能力は1.1kWで極めて小さい。一般に発電能力が1000kW以下の場合に小水力発電、その中でも100kW以下をマイクロ水力発電と呼ぶことが多い。小さな発電能力でも街路灯やモニターの電力源として利用できることを実証した。

江東区は東京23区で初めてマイクロ水力発電の導入プロジェクトを2012年度に開始して、区内9カ所の候補地点の中から24時間運転が可能な横 十間川親水公園の水門橋を実施場所に選んだ。ただし横十間川は東京湾に近く、流れる水は淡水と海水が混在している(図3)。塩分濃度が20%を超えるた め、発電機に塩害対策を施して効果を検証する予定だ。

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図3 マイクロ水力発電施設の所在地。出典:江東区環境清掃部

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1503/25/news018.html

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