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2015/02/13

栃木 小水力発電導入 県が後押し 河川流量や開発制約条件【東京新聞】

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県が閲覧運用を始めた「とちぎ小水力発電!基礎データマップ」のページ
河川に水車などを設置し、水の勢いを利用して発電する「小水力(しょうすいりょく)発電」の導入を促進するため、県は、事業化を検討する際に必要な情報 をインターネット上で閲覧できるサービスを始めた。システム名は「とちぎ小水力発電!基礎データマップ」。河川流量や制約条件を一つのシステムで提供する のは全国初の試みで、事業化の後押しが期待される。 (藤原哲也)
このシステムは、県内に二百九十三ある一級河川や一部の普通河川を対象に、国や県、水資源機構が管理する観測所の過去十年分の流量情報を独自に計算。地図上のあらゆる地点の流量が閲覧できるようにした。
自然公園や自然環境保全区域、保安林、鳥獣保護区といった開発の制約となる情報も網羅。取水点と放水点の任意の二地点を選ぶことで、おおよその発電量が分かるのが特長で、事業化を検討する民間業者などにとって参考になるデータがそろう。
地図上では、東京電力が所有し、今は廃止された水力発電所の位置情報も参考に盛り込んだ。県の担当者は「スマートフォンやタブレット端末を使えば、現地で視察しながら発電量を見られる。調べる手間が大幅に省けるので、事業化が進むきっかけになってほしい」と話している。
全国小水力利用推進協議会(東京都)によると、小水力発電は法律上などの区分から最大出力千キロワット以下の規模を指す。
昼夜を問わず、年間を通じて安定した発電が見込めることから、民間参入による地域主体での開発が期待されている。
県内には二〇一三年三月現在、東京電力などの水力発電所が二十九施設、県営の水力発電所が九施設あり、このうち計八施設が小水力に該当する。
基礎データマップは、県のホームページで無料で公開している。詳しくは「とちぎ小水力発電」で検索。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20150210/CK2015021002000184.html

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