2016/08/31
2016年8月31日掲載
県内最大の水力発電施設「新阿武川発電所」(萩市川上)の発電機が、地元の川上小中学校の児童・生徒34人が描いた絵画で飾り付けられ、30日に除幕式が開かれた。
発電所は約40年前に県営阿武川ダムの直下に完成。高さ約76メートルから直径3・3メートルの水管に毎秒最大30トンの水を流し発電機の水車を回している。最大出力は1万9500キロワットで、一般家庭で年間約2万世帯分の電気を供給している。
同発電所は、12年に1回の割合で発電機を分解・整備するオーバーホール工事を実施している。前回の工事時に川上小中の児童・生徒の作品で飾り付けたことから、今回も「未来」をテーマに絵画を依頼していた。
児童・生徒34人がそれぞれ描いてシール状に印刷された絵画が、円柱形の発電機カバー(周囲21メートル)に沿って高さ2メートル、幅13メートルにわたって貼り付けられた。
この日は、児童・生徒全員が歓声を上げながら除幕した。同中1年、恩村瑠(るい)さん(13)は「川をイメージして地球と自分の両手を配置して、山に囲まれた平和な地を描いた。長い間作品が残りうれしいです」と話した。【川上敏文】〔山口版〕