2016/11/12
2016年11月12日掲載
昨年6月に着工した糸島市端梅寺ダム小水力発電所の工事が終わり、11日に現地で開所式があった。県営端梅寺ダムの放流水(最大有効落差46・09メートル)で発電する。県が管理するダムの放流水を活用した市町村レベルの小水力発電所は九州初のケースだ。
同ダムは端梅寺川上流に位置し、洪水の調整や水道用水の供給などのための多目的ダム。発電所は最大出力100キロワット、発電量は約67万4000キロワット時で一般家庭約190世帯分に相当する。エネルギーの地産地消を目指す糸島市は、放流水を生かした発電を市の再生可能エネルギーの基幹事業と位置づけ、発電した電力を全て九州電力に売る。売電収入は年間約2290万円を見込む。総事業費は2億3200万円。
小川洋知事ら関係者約50人を前に月形祐二市長は「東日本大震災を機に県や福岡市などと協議し結実した。開所を機に再生可能エネルギーの更なる推進を図りたい」と述べた。【三嶋祐一郎】
〔福岡都市圏版〕