2016/05/21
2016年5月21日
今月18日付け The Guardian では、ポルトガルで今月7日から11日まで連続4日・107時間、同国内の電力消費量の全てが再生可能エネルギー(太陽光・風力・水力)で賄われたとの分析がある旨、報じられている。
再エネのうち太陽光と風力は、天候によって発電量が左右されるのだが、この4日間は太陽光発電と風力発電にとって好天だったということ。
ポルトガルの主な電源構成について、2015年での発電電力量ベースで見ると、次の図にあるように、火力37.5%、大型水力17.4%、その他再エネ(風力・バイオマス・太陽光・小水力)30.7%となっている。
大型水力とその他再エネを合わせると、再エネによる電源の割合は48%と、ほぼ半分。
ポルトガルは、人口約1000万人(日本の約1/12)、面積は92,000?(日本の約1/4)、GDPは約2000億ドル(日本の約1/22)であるので、日本との単純比較は得策ではない。
しかし、通年での電力供給の約半分を再エネだけで賄っているポルトガルの近況は、日本からすれば率直に羨ましいことであるに違いない。