2018/08/23
2018/8/22/掲載
山形県は8月17日、2014年度より同県が建設を進めてきた2カ所の小水力発電所「平津小水力発電所(遊佐町小原田地内)」と「日向川小水力発電所(酒田市福山地内)」が竣工し、7月30日より運転を開始したと発表した。
両発電所は、東日本大震災を踏まえ同県が2012年3月に策定した「山形県エネルギー戦略」に基づき整備したもので、農業用水路を活用する小水力発電所。
各発電所の概要は下記の通り。
平津小水力発電所
最大出力:60.1KW
年間発電量:363MWh (一般家庭約110戸分)
発電方法:月光川頭首工から取水する「月光川左岸幹線用水路」の流下水を利用した軸流プロペラ水車による発電
日向川小水力発電所
最大出力:118KW
年間発電量:670MWh (一般家庭約203戸分)
発電方法:日向川頭首工から取水する「両止幹線用水路」の流下水を利用した軸流プロペラ水車による発電
また、竣工式が8月27日の15時~(平津小水力発電所)と、8月31日の10時30分~(日向川小水力発電所)実施される予定。
山形県の再生可能エネルギーの取り組み
山形県企業局は、戦後復興期から60年近くにわたって水力発電を展開し、同県電力供給の一翼を担ってきた。
東日本大震災を契機として、再生可能エネルギーを活用した発電量の更なる増大が求められるなか、同県は「山形県エネルギー戦略」を踏まえた再エネ導入に取り組んでいる。
これにより、自治体による先導的事業(風力発電や太陽光発電)の実施や、浄水場などへの太陽光発電設備や小水力発電設備の導入など、積極的に事業を展開し、県内の電力供給にさらに貢献していくとしている。