過去に投稿された記事の一覧です。

2016/07/22

西三河農林/西尾地区に小水力発電設備【建通新聞】

2016年7月22日掲載
 愛知県西三河農林水産事務所は、農業用水を活用して西尾地区で初となる小水力発電施設の整備を計画している。2016年度から着手し、2カ年で整備する。年内に電気工事の指名競争入札で発注する見通し。
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http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/160721300034.html

2016/07/22

インタビュー:電源構成、原発比率10%達成も危うい=同友会副代表幹事【ロイター】

2016年7月22日掲載
[東京 22日 ロイター] – 経済同友会の朝田照男副代表幹事(丸紅(8002.T)会長)はロイターとのインタビューで、政府が2030年度の望ましい電源構成(ベストミックス)で20─22%と想定している原子力発電の比率について、現状を踏まえると10%の達成も危ういと指摘した。
 太陽光などの再生可能エネルギー拡大に向けた民間投資を促すよう、政府の積極的な支援を求めた。
 同友会は6月28日に「ゼロ・エミッション社会」実現への提言を発表。その中で、原子力について、「40年廃炉ルール」を厳格に適用した場合、原発全基が再稼動しても政府目標の達成は難しく、「その発電割合は15%程度になる」との見通しを示している。
 朝田氏は昨年、同友会の環境・資源エネルギー委員会委員長として同提言のとりまとめにあたった。インタビューの中で、朝田氏は福井県にある関西電力(9503.T)の高浜原子力発電所の1号機と2号機が40年超の運転を認められたことに触れ、「あのような運転延長を入れていかないと、原子力比率20%は達成しえない」と指摘。しかし、原子力規制委員会による新規制基準への適合可能性や司法判断による運転見合わせのリスクなどを考慮すると、「残念ながら、10%も行くかどうかという状況」と述べた。
 一方、再生エネルギー開発については、日本のエネルギー産業で最大の成長分野でありながら、促進するには「障害が多すぎる」と指摘。具体的には、地熱、水力、風力発電に長期の環境アセスメントが必要になるという実態のほか、最大の問題として送電線の不備を挙げた。
 朝田氏は、再生エネルギーを推進しなければ、「日本が世界の笑いものになってしまうという危機感を持っている」としたうえで、民間企業による投資への促進措置や送電線整備への政府や政府系ファンドからの資金支援を強く求めた。
 インタビューは7月20日に行った。
(月森修)

http://jp.reuters.com/article/asada-nuclear-plant-idJPKCN10213Z

2016/07/21

「水素社会へ準備推進を」 道同友会、再生エネ活用へ提言書 【日本経済新聞】

2016年7月21日
 北海道経済同友会は20日、エネルギーを貯蔵・運搬する手段として水素を利用して、再生可能エネルギー資源が豊富にある北海道の優位性を生かすことなどを柱とした提言書をまとめた。道内の強みを発揮するには、国が目指す水素社会が本格的に到来する前に道民の理解を高め、インフラ整備や人材育成を進めるなど、計画的な準備を進めるべきだとした。
 「動き出した水素エネルギー社会への取り組みと北海道の可能性について」と題した提言書は、現在は補助金に頼っている水素エネルギーの利用が今後5~10年で自律的に拡大すると予想している。ただ、道内での取り組みは畜産バイオマスや小水力などから水素を作る実証実験に限定されている。20日に記者会見した横内龍三代表幹事は、「西日本などに比べ遅れている」と指摘した。
 一方、太陽光や風力などの再生エネルギーが豊富に入手できる北海道の優位性も強調。水素として貯蓄すれば、送電網の容量不足などの制約を受けにくくなり、冬季などエネルギー需要期の地産地消や道外への移出も可能になるとした。
 これらの優位性を発揮するには燃料電池車(FCV)や水素ステーションを避難所など道民が見える場所に設置することや、産学官が役割分担した推進体制の整備、道内の自然環境に合わせた用途開発、地域性のある水素利用事業の確立などが必要とした。北海道経済連合会も3月に同様の提言書を作成しており、同友会は今後、他の経済団体や道とも連携していく方針だ。

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO05061320Q6A720C1L41000/

2016/07/20

台風で使えなくなった町営の小水力発電所、パワーアップして5年ぶりに運転開始【スマートジャパン】

北海道で5年前に運転を停止した町営の小水力発電所が復活した。60年以上も前に建設した古い発電設備が台風による洪水で使えない状態になっていた。設備を譲り受けた民間の発電事業者が全面的な更新工事を実施して、発電能力を増強したうえで運転再開にこぎつけた。
[石田雅也,スマートジャパン]
2016年7月20日掲載
 北海道の北東部に位置する遠軽町(えんがるちょう)は東西・南北に約50キロメートルの広さがある。町内を流れる川の水を利用して「白滝発電所」が最初に運転を開始したのは、戦後間もない1952年のことだ。
 ところが2011年9月に北海道を襲った台風による洪水のため、水車発電機や制御装置などが浸水して運転を続けることができなくなってしまった。発電所を運営していた遠軽町は自力で復活させるのはむずかしいと判断して、小水力発電で実績がある日本工営に設備を譲渡して運転再開を託した。
 水車発電機をはじめ設備を一新した白滝発電所は2016年7月2日に再び発電を開始して約5年ぶりに復活を遂げた。発電能力は260kW(キロワット)で、以前の220kWからパワーアップしている。年間の発電量は216万kWh(キロワット時)を見込み、一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して600世帯分に相当する。
 発電した電力は全量を固定価格買取制度で売電して、収益の一部を遠軽町の地域振興に生かす方針だ。自治体が運営していた小水力発電所を民間に譲渡して固定価格買取制度で売電する全国で初めてのケースになる。
 白滝発電所は運転再開に向けて設備を全面的に更新・改修した。浸水して使えなくなった電気設備のほかに、老朽化した取水設備や導水路、水車に水を送り込むための水圧管路、さらに発電所の建屋も新設した。洪水の被害を再び受けないように、発電所の河川側に防水壁を設置して、水量を自動で制御する電動のゲートも併設している。

  水量の変化に対応しやすい水車を選択

 復活した白滝発電所で注目すべき点は、設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)の高さである。小水力発電の設備利用率は標準で60%程度だが、白滝発電所では95%にも達する。水車発電機の能力をフルに発揮できる状態になっている。
 高い設備利用率をもたらした要因として、水車発電機に「S型チューブラ水車」を採用したことが大きい。S型チューブラ水車はプロペラを回転させて発電する方式の一種で、プロペラの前後をS字状に水を流す構造になっている。
 小水力発電に適用する水車にはさまざまな方式がある。発電量を左右する水量と落差をもとに選択するのが通例だ。白滝発電所の水流の落差は10メートル程度で、水量は毎秒1立方メートル以上を見込める。こうした条件に合致したのがS型チューブラ水車である。
 以前は渦巻き状に水を取り込む「横軸フランシス水車」を採用していた。国内の水力発電所では最も多く使われているタイプで、落差が10メートルを超える場合に適している。特に水量が安定していると効率よく発電できる。白滝発電所では水量の変動があることから、変動の影響を受けにくいS型チューブラ水車を選択して効率を高めた。
 さらに従来よりも落差を大きくするために、発電所の建屋を半地下構造で建設して、水車発電機を低い位置に設置できるようにした。水車まで水を送り込む水圧管路は直径1.2メートルで、距離は515メートルに及ぶ。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1607/20/news032.html

2016/07/19

東芝の水素製造装置 最新型は1時間で燃料電池車2台分の水素を発生(100Nm3)【環境ビジネスオンライン】

2016年7月19日掲載
 東芝は14日、1時間で燃料電池自動車(FCV)2台分の燃料となる水素を製造できるアルカリ水電解式の水素製造装置を開発したと発表した。今年度中の販売開始を予定しており、大量の水素を製造できる特長を活かしてさまざまな水素インフラ事業向けに展開していく。
 この装置の水素製造量は約100Nm3(Nm3:0℃、1atmの状態におけるガスの容積を表す単位)で、同社によると、アルカリ水電解式の中では日本最大。

  水素社会を見据えた「アルカリ水電解式」

 アルカリ水電解式は、水の電気分解方式のひとつで、化学反応で使用する電解液にアルカリ水溶液を用いるもの。アルカリ水電解式の水素製造装置は、電極基材に貴金属を使用していないため、貴金属を使用する他方式よりも低コストで電極を大型化でき、装置の大規模化に適している。
 同社の保有する整流器や水素精製の技術を水電解技術と組み合わせることで、装置を大型化しても、全体のエネルギー効率を低コストで最適化することに成功した。またこの方式は、水の電気分解に用いられる電解液に高濃度の水酸化カリウム水溶液を使用していることから、氷点下の環境においても電解液が凍結せず、寒冷地での使用も可能である。
 近年、定置用燃料電池や燃料電池自動車、水素発電など、水素を利活用する場面が増えてきており、大量の水素を製造し、水素ステーションなどで活用することが期待されている。同社は、大型化に適したアルカリ水電解式の水素製造装置を提供することで、水素利活用の多様なニーズに対応していく。

  北海道では同方式の水素製造装置で実証

 また同社は、同方式を用いて1時間に約35Nm3の水素を製造する装置を、同社が受託している環境省委託事業「地域連携・低炭素水素技術実証事業」に導入し、北海道白糠郡白糠町にある庶路ダムで小水力発電により水素を製造し、同町と釧路市で利用する実証を行う。本実証事業を通じて、水素サプライチェーンの構築による環境負荷低減や利便性についての検証を行う。
 なお同社は、アルカリ水電解式以外にも、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)委託事業で次世代型の固体酸化物形水蒸気電解式(SOEC)の水素製造装置の開発も行っており、用途に応じて最適な水素製造装置を提供する体制を整えている。
 固体酸化物形水蒸気電解式は、水の電気分解方式のひとつで、水中の酸素だけを隔膜外に移動させ、水素を製造する。アルカリ水電解式よりも高温下での化学反応となることが特長であり、高い製造効率が見込まれている。
 同社は今後も、水素の製造から利活用まで、それぞれのシーンでエネルギーを効率的に使用することのできる水素ソリューションを展開していく考えだ。

https://www.kankyo-business.jp/news/013008.php

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