2016/09/09
2016年9月9日掲載
世界最大の直流急速充電ステーションが9月1日、ノルウェーのネッベンスという街にオープンした。米国のエコカー専門情報サイト『Green Car Reports』によると、首都オソロから北東に約40マイル(約64km)のところにあるこの街には、同時に28台ものクルマの急速充電を可能とするステーションが開設されたという。その規模がいかほどか、米国と比較してみよう。米国エネルギー省のデータを参照すると、この28台分の充電器というのはアラスカ州とノースダコタ州にある一般車向け充電ステーション(急速と標準の両方を含む)の数を全部合わせたよりもはるかに多い。また、アーカンソー州、デラウェア州、モンタナ州、ワイオミング州の各州で保持している充電ステーションのそれぞれ約半分にも相当するのだ。EV促進のための現地組織『EV Norway』によると、オープン当日は、その評判を聞きつけた150台のテスラ車のオーナーたちが集結し、その開設を祝福したという。
ステーションの規模には圧倒されるが、ノルウェーは世界で最も電気自動車(EV)の普及率が高い国なので、このような施設がノルウェーに開設されたことは当然にも思える。比較的安価な水力発電による電力需給が約99%を占めるノルウェーだからこそ、政府もゼロ・エミッション車両を強く推進しているのだ。EV所有者には、道路税、自動車税、(ノルウェーで通常全ての自動車に課される)購入税の免除に加え、有料道路、オスロ市内の市立駐車場や充電ステーション、特定のフェリーを無料で利用することができる特典が与えられる。
今年に入ってから、ノルウェーはEV促進に関して、さらに政策を推進するとみられていた。今年の春に発表されたノルウェーの全国交通計画(ナショナル・トランスポート・プラン)2018~2029では、この10年の間にガソリンおよびディーゼル・エンジン搭載車の販売を禁止することが定められているという報道があったのだ。しかし先月、ノルウェー運輸通信省の報道官はそのような計画はないと否定している。
By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
http://jp.autoblog.com/2016/09/08/largest-ev-charging-station-norway/
2016/09/08
2016年9月8日掲載
我が家に電気が点ったのは定かでないが、小学校の入学前1934年ころであったと思う。当時、家族10名(曾祖父、祖父母、両親、伯母3名、妹)で、夜の明かりは石油ランプか蝋燭で、伯母達が交互にランプのホヤに付く煤(すす)をとらなければならぬが、手は汚れ、下手をするとホヤを割り、怪我をすることもあるから大嫌いな役目でよくこぼしていたから、ポッカリと裸電球の灯りは煌(きらめ)いていた。だから伯母達の喜びは如何ほどであったか。この電源は隣村小出村の蛇場見に近隣町村で結成した
仁賀保電気組合が経営する水力発電所である。「点いたり消えたり蛇場見の電気」と揶揄されても、それはもう有り難いものであったが、全世帯が利用できるまでは相当の年月が必要であった。
ちなみに日本の電気は明治11年(1978年)ガス灯から電気になっているようであるから、約半世紀かけて秋田の田舎に電光が点ったことになる。そして今では夜を日にあげず何もかも電気の時代となり、これの電源が生命体の滅亡しかねない原発となり、賛否両論でモメこんでいる。
発電に伴い電気柱が建つようになり、次に出てくる電話で電信柱と並立され電信柱一本に数十本の電線が張られ、それに群れ雀などが所狭し留まる姿も今は昔となってしまった。
それからまもなく電話が我が家に入った。100余戸の集落に唯1戸、それは祖父が集落会長をしていたからで、そのとばっちりは総て私の身にふりかかってくることなど想像もせず喜んだものであった。
その多くは個人にくる電話で、知らせに走り告げ係なのである。それには人の名前と家の場所を覚えなければならない。幸い当時の家は屋号か家名が付いており、世帯名を覚え、後はその家の立場で呼べばいいわけで、父ちゃん、母ちゃん、爺ちゃん、婆ちゃんといった具合でよかったから。もう一つ不満は、この大変な役割なのに、お駄賃手当が皆無であったことである。
お駄賃の話になると、何の芸もないお金ではなく、何かちょっとした手製のおやつである。干し餅とかあられ、こうせんなど。お駄賃のことで忘れられないのは買い物の役で、当時は村には組合(産業組合)が各集落に一軒の委託店舗を設置し、日用必需品を通帳で購入できる制度があり、よく使い走りで出かけたものである。
すると店番の母さんから「よくきたな、ほらお駄賃だよ」と大きな黒砂糖桶から鑿(のみ)で描き出した黒砂糖の固まりを手に乗せてくれる。それを帰宅する道すがら、右手に唾をつけて溶かしながら、舐めては溶かしできるだけ長時間甘みを長引かせる作戦で、あの美味しさと嬉しさは今も鮮明に蘇る風景である。
農学校の寄宿舎生活をするまでの少年時代にお金を使ったのは、少年倶楽部の臨時増刊を買うときだけであった。(毎月は買えなかった)。だから金勘定はまったくだめであった。金銭では組合購買で自転車が華形の頃「組合号」が出て、丈夫で割安で人気があったが、パンクや修理の際、業者が修理拒否で結局製造中止された。今の農協たたきがかっての産業組合にも存在したのである。
2016/09/08
2016年9月8日掲載
滝の町として知られる下呂市小坂町で、「日本の滝百選」に唯一選ばれている「根尾の滝」が、通常の三倍という豊富な水量で見頃になっている。近くの水力発電所の工事の影響とみられ、“期間限定”の絶景が観光客を楽しませている。
根尾の滝は小坂川上流の濁河川にあり、落差六十三メートル、幅五メートル。同じ水源から取水する中部電力小坂川水力発電所が、六月から鉄管の塗装工事で取水を止めているため、増水しているとみられる。
根尾の滝は、近くの駐車場から徒歩で往復約二時間半。激しい水流が滝つぼにたたきつけるように落ちた後、豪快に水しぶきを上げる様子が楽しめる。
NPO法人飛騨小坂200滝のガイドらによると、これほど水量が豊富なのは三十年ぶりという。初心者向けに、同法人のガイドツアーもある。
中部電力飛騨電力センター(小坂町)によると、工事は十二月まで続くが、取水停止は十月末まで。登山道入り口で、環境維持協力金二百円を募っている。
(問)飛騨小坂200滝=0576(62)2215
(小柳津心介)
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20160908/CK2016090802000025.html?ref=daily
2016/09/08
2016年9月8日掲載
NTN(大阪府大阪市)は、6日、既存の水路に簡単に設置できる小水力発電装置「NTNマイクロ水車」の実証試験が完了し、発電性能や水路への影響および、保守性などが確認できたと発表した。同実証は6月から3か月間にわたり、福島県須賀川市の新安積疏水(しんあさかそすい)で実施されたもの。
一般的な水力発電装置は水位の落差を利用するため工事費用が高額だが、マイクロ水車は自然の水流による発電が可能なコンパクトな水車で、工事費も低コストだ。同社のマイクロ水車は、農業・工業・飲料用水など既存の用水路の壁面に簡単に設置できる。
同社のマイクロ水車の特長は下記の通り。
(全文は、転載元より会員登録いただき閲覧できます。)
2016/09/07
2016年9月7日掲載
自動車部品のベアリング(軸受け)製造大手、NTN(大阪市)は6日、福島県須賀川市を流れる用水路で続けてきた小水力発電の実証実験を公開した。水路に取り付ける小型の「マイクロ水車」をほぼ開発できたとして年内にも発売する。
水車は5枚の羽根を水流で回して発電する。羽根が描く円の直径が60センチ、90センチ、120センチの3種類ある。羽根は先端部分を広くして発電効率を高め、水路などへの設置も容易にした。
実証実験は6月から今月10日までの計画で実施。約100メートルの区間に最大10台の水車を設置して発電量を計測した。配置による発電効率の違いなども調べた。
その結果、毎秒1.6メートルの流速で、90センチ型の発電量は1日約12キロワット時と一般家庭の1日分の消費量に達した。発電した電力は近くの同社事務所で利用した。
NTNは発売までに部品の耐久性や発電効率をさらに高める。90センチ型の販売価格は設置費を含めて1台150万円程度を見込む。農業関係者や周辺住民による利用を想定。石川浩二事業部長は「自然資源を有効活用し、社会や地域の発展につなげたい」と期待した。
須賀川市での実験は、市議会が東京電力福島第1原発事故からの地域復興に向けてNTNに働き掛けた。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201609/20160907_62044.html