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2016/10/20

落差1メートルの水路でも発電可能、設置も簡単な小水力発電機【スマートジャパン】

2016年10月20日掲載
協和コンサルタンツは新開発の用水路向けの小水力発電機の販売を開始した。同社独自開発の相反転方式を採用した発電機で、1メートルと小さな落差でも発電できるのが大きな特徴だ。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 協和コンサルタンツは2016年10月から、新開発の小水力発電機の販売を開始した。用水路向けの小型の発電機で、1メートルと小さな落差でも発電できるのが大きな特徴だ。価格はオープンとしている。
 開発した小水力発電機は、相反転方式という構造を採用しているのが特徴だ。発電機では、中に入っている磁石を回転させて発電するが、この相反転方式は磁石の外側にあるコイルを磁石と逆方向に回転させる。これにより回転速度が倍増することで高起電圧化をはかり、小さな落差でも発電しやすくした。
 相反転方式の小水力発電機は、回転トルクが小さくなるという特徴もある。そのため設置する際の強固な据え付けが不要で、水路に直接設置することができる。発電機小屋などを設置する必要もなく、設置スペースを省略できると同時に土木工事のコストを抑えられるというメリットもある。
 相反転方式の小水力発電機の重量は1台当たり200キログラムで、大きさは1930×930×500ミリメートル。発電に必要な流量の目安は1秒当たり0.15~0.20立方メートルで、有効落差は0.7~0.9メートル。発電機の出力目安は450~600W(ワット)だ。1台で家庭1世帯分の発電量を見込めるとしている。

  「水路で発電」が広げる可能性

 協和コンサルタンツは、この相反転方式の小水力発電機の開発に2012年から着手した。産学共同で複数の実証実験を重ねており、4年越しで商品化にこぎつけた。既に国内外の複数の特許を取得しているという。
 小水力発電を行う場合、もちろん固定買取価格制度を利用して売電を行うこともできる。しかしこうした小さな用水路への設置を想定した発電機の場合、それほど多くの発電量が見込めるわけではない。
 だが小規模ながら小さな用水路で発電が行えるようになれば、非常時の独立電源、または送電線を敷くことが難しい農地などでも電源を確保できるようになるといったメリットがある。国内には約40万キロメートルの農業用水路が整備されているものの、その多くはまだ活用されていないのが現状だ。
 その一方で、こうした農業用水路を再生可能エネルギー源として生かせる、高効率かつ小型の小水力発電機が少しずつ市場に登場し始めている。NTNは新規事業として用水路向けのプロペラ式小水力発電機の開発を進めており、2016年12月から販売を開始する予定だ。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1610/20/news051_2.html

2016/10/20

「酒谷発電所」稼働 県内初の治水ダム利用 /宮崎【毎日新聞】

2016年10月20日掲載
 県内初の治水ダムを利用した県の小水力発電所「酒谷発電所」の発電開始式が11日、日南市酒谷の日南ダム下流であった。
 再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度により、県企業局が「採算が見込める」と2014年8月に着工、16年9月に完成した。事業費は約8億円。ダムから落ちる水の高低差を利用し、水車を回して発電する仕組み。最大出力は520キロワットで、発電量は一般家庭約650世帯分の年間使用電力に相当する約233万キロワット時を見込む。ほぼ全量を九州電力に売電し、年7300万円の収入を見込んでいる。
 県内には、酒谷発電所を含めて14カ所の水力発電所があるがいずれも多目的ダムで、治水専用ダムを利用するのは初めて。企業局は、県内でほかの4カ所の治水ダムも水力発電に利用できないか、調査をしているという。
 11日の開始式で図師雄一・企業局長が「水力発電は二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギー。今後も積極的に推進したい」と話した。【尾形有菜】

http://mainichi.jp/articles/20161020/ddl/k45/020/321000c

2016/10/19

「水力発電が日本を救う」竹村公太郎著【日刊ゲンダイ】

2016年10月19日掲載
 現在、日本は石油や原子力のエネルギーに頼っているが、100年後の資源状況は危うい。元国土交通省河川局長の著者は水力発電への転換を提言する。現在のダム湖の水位は台風による増水に備えて半分程度になっている。これは59年前の天気予報の精度に合わせているので、もっと上げることは可能だ。発電に利用されていないダムを発電用に改修すればさらに電力は増やせる。特に電力源分散化の時代に有効なのが、砂防ダム、農業用水路などを利用した1000キロワット以下の小水力発電だ。地方の中核都市の需要ならこれで対応できる。

 水源地域を事業のオーナーにすれば、環境保護、過疎対策にも役立つ。(東洋経済新報社 1400円+税)

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/192034

2016/10/17

外天などが小水力発電設備など導入を計画【建通新聞】

2016年10月17日掲載
 外天(沼津市)、梅ケ島エネルギー研究会の2者が小水力発電、いしい林業(南伊豆町)など4者がバイオマス利用の導入・調査を計画している。静岡県の「ふじのくにエネルギー地産地消推進事業費補助金」の公募で、事業への助成が採択された。

(続きは、転載元より会員登録のうえ閲覧できます。)

http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/161014100029.html

2016/10/12

小水力発電所で起動式…羽布ダム【読売新聞】

2016年10月12日掲載
 豊田市羽布町の羽布ダムに建設していた県営小水力発電所の起動式が10日行われ、関係者約120人が出席して県内最大規模の小水力発電施設の完成を祝った。
 小水力発電所は、農業用水としてためたダム(三河湖)の放流を利用して最大出力854キロ・ワットの電力をつくり出す。年間総発電量は、一般家庭約900世帯の年間消費量に相当する約3200メガ・ワット時となる。事業費は9億8700万円。
 施設を見学した大村秀章知事は「身近な資源を有効活用できるようになった。ダム湖周辺の観光にも弾みをつけていきたい」と話していた。

http://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20161012-OYTNT50000.html

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