2018/04/19
2018/4/19 掲載
関西電力は19日、岐阜県飛騨市の下小鳥(しもことり)ダムで、河川環境維持のための放流(河川維持流量)を利用した小水力発電所「下小鳥維持流量発電所(仮称)」を新設すると発表した。出力規模は480キロワット、年間発電電力量は254万キロワット時で、19年11月に着工、21年11月の営業運転開始を目指す。
2018/04/17
2018/4/17 掲載
大村市は、ダムから浄水場に送られてくる水の落差を利用した小規模な水力発電を始めた。埋もれている再生可能エネルギーを発掘し、二酸化炭素(CO2)削減を進めるのが狙い。水道事業での小水力発電は県内で初めて。
市上下水道局によると、発電は市内の萱瀬ダムから坂口浄水場まで約8キロを導水管で送られてくる原水の落差(約31メートル)を利用する。最大発電出力は49キロワット、年間発電量は27・4万キロワット時で、一般家庭75世帯分にあたる。年間132トンのCO2削減に貢献できるという。
2018/04/16
2018/4/16 掲載
水力発電設備販売の日本小水力発電(山梨県北杜市)と関連会社の日本発電(東京・中央)は16日、長野県立科町に小水力発電所を開設すると発表した。最大出力は181キロワットで、年間発電量は一般家庭333世帯分に当たる。発電した電気は全て中部電力に販売する。24日に開所式を開く。
発電所の名称は「陣内森林公園小水力発電所」。北佐久郡川西土地改良区連合が管理する農業用水を使って発電する。チェコ製の発電用水車を採用した。陣内森林公園近くの土地を立科町から賃借して使用する。
施工管理を日本小水力発電が担い、運営を日本発電が手がける。日本発電が発電事業に参入するのは初めて。立科町の実績を生かし、国内での発電事業を広げる考え。
川が多く豊かな水資源に恵まれている長野県内は水力発電所の新設が相次いでいる。鈴与マタイ(長野県佐久市)など県内企業5社が連携して須坂市に小水力発電所を設置する。青木村や村内企業のグループも、2017年に村内に小水力発電と太陽光発電を併用した設備の実証実験を始めた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29447790W8A410C1L31000/
2018/04/03
2018/3/29掲載
朝来市生野町竹原野の生野ダムに小水力発電所が完成し28日、内覧会が開かれ、県や朝来市などの関係者約30人が出席した。事業費は約7億円。発電出力は約500キロワット。年間発電量は、一般家庭約700世帯分に相当するおよそ2400メガワット時。24時間、ダム管理に必要な電力を発電し、余剰電力は電力会社へ売電することで建設費や維持管理費をまかなうという。【中治愛美】
2018/04/03
2018/3/29掲載
富士宮市は、白糸の滝に近い道路沿いに「日本一の小水力発電のまち」を掲げる標柱を設置し、26日に除幕式を行った。今年12月13~15日に市内で開催する第4回全国小水力発電大会に向け、機運を盛り上げる。
市によると、市内には芝川水系などに小水力発電所(出力1000キロワット以下)が11カ所あり、出力合計は6299キロワット。箇所数、出力合計ともに全国の自治体でトップという。
大会は、小水力発電を普及しようと「未来を照らす、地域の水の恵み」をスローガンに開催。基調講演や個別テーマの分科会、視察などを計画している。発電事業者や自治体、企業関係者ら約800人の参加を見込む。
標柱は、同市佐折の東京発電・白糸発電所(出力860キロワット)の東側に設置した。ステンレス製の三角柱で高さ3・5メートル、幅85センチ。水神と富士山の水、水車、電気などをデザインした。須藤秀忠市長は「地域の特徴を市内外に発信し、自然エネルギーの推進に弾みを付けたい」と話した。【高橋秀郎】