過去に投稿された記事の一覧です。

2014/07/28

小水力発電で町おこし – 奈良・阪原町【奈良新聞】

再生可能エネルギーの一つとして注目を集める小水力発電を地域おこしにつなげる取り組みが、奈良市阪原町で始まっている。町内を流れる一級河川・白砂川の 農業用水路を利用し、水車を使った発電システムを構築する地産地消のエネルギー政策。電気を売って得た収益で、水路改修や有害獣対策など、地域の課題に取 り組み、高齢化にあえぐ地域農業を支える仕組みづくりを目指す。チャレンジは始まったばかりだ。

阪原町は奈良市東部の中山間地にある農業集落。小水力発電は、白砂川のせきによってつくり出された川の段差を利用、農業用水路に発電機を設置する計画で、現在準備が進められている…

http://www.nara-np.co.jp/20140728092011.html

2014/07/24

魚津市土地改良区小水力発電に融資 日本公庫【北日本新聞】

日本政策金融公庫富山支店は、魚津市土地改良区(北田徳安理事長)に対し、小水力発電設備導入のための農業基盤整備資金を融資した。2012年7月の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度施行後で、小水力発電施設に対する同資金の融資は北陸3県で初めて。
 小水力発電装置は同市黒谷地区の片貝川上流に建設する計画で、出力は410キロワットを見込む。16年の稼働を予定し、全量を北陸電力に売電する。融資額は非公表。
 同土地改良区は地域の農地整備や農業用水路の維持管理事業などを担っている。維持費などを組合員からの賦課金で賄っているが、組合員が減少し運営環境は厳しい。このため、売電収入を用水路などの維持管理費に充てる。

http://news.goo.ne.jp/article/kitanihon/region/kitanihon-28878568.html

2014/07/24

小水力発電に関心 台湾の農業関係者、美馬・夏子ダムを視察【徳島新聞】

台湾の農村振興に携わる「台湾農田水利会連合会」の職員19人が23日、美馬市を訪れ、同市脇町の夏子ダムに県が整備している小水力発電設備などを見学した。

 連合会の職員は10月の稼働に向けて完成した発電設備に興味津々の様子で、設備の概要などを次々と質問。県西部県民局の担当者が河川環境を保つために放流する維持用水を利用し、最大29キロワットを出力できることなどを説明した。連合会の会長は「学んだことを台湾での技術向上に役立てたい」と話した。

 連合会は農業用水の利活用を学ぶため1994年から毎年2、3回のペースで訪日しており、美馬市には初訪問。22日に来日した一行は、28日まで兵庫や高知などの小水力発電設備を視察する。

【写真説明】県が整備している小水力発電設備を見学する台湾農田水利会連合会の職員
(右側)=美馬市脇町の夏子ダム

2014/07/22

南アルプスからの清流で小水力発電、エネルギー地産地消の先進モデル【スマート・ジャパン】

山梨県では2050年までに県内の電力需要をすべて再生可 能エネルギーで供給する「地産地消戦略」を推進中だ。中心になるのが太陽光と水力である。高い山が連なる山間部では官民連携や市民共同出資による小水力発 電所が次々に運転を開始した。全国でも先進的な取り組みとして注目を集める。石田雅也,スマートジャパン
3000メートル級の山々に囲まれた山梨県は再生可能エネルギーの宝庫でもある。富士山のふもとになる県の南部や、南アルプスが連なる西部には、数多く の水力発電所が稼働中だ(図1)。現在でも県内の電力需要(60億kWh)の約3割を水力発電でまかなうことができる。

energy_map.jpg
図1 山梨県内の再生可能エネルギーによる発電所(画像をクリックすると拡大)。出典:山梨県エネルギー局

さらに2050年までに水力発電と太陽光発電を拡大して、電力需要の100%を再生可能エネルギーで供給する構想を進めていく。県内に広がる農業用水路を生かした小水力発電の導入が活発に始まっていて、その実現方法は全国の自治体から注目を集めている。

小水力発電は他の再生可能エネルギーと比べて採算性が低くなりがちだ。山梨県では小水力発電所を効率的に建設する方法として官民連携プロジェクト に取り組んでいる。代表的な事例が北西部の北杜市(ほくとし)で2012年に運転を開始した3カ所の小水力発電所である(図2)。隣の長野県で水力発電事 業を展開する三峰川(みぶがわ)電力と北杜市がパートナーシップを組んで、共同で開発計画を推進してきた。

hokuto.jpg
図2 官民連携による小水力発電所の展開計画。出典:山梨県エネルギー局

このプロジェクトで最大の特徴は、北杜市が運営する既設の小水力発電所と同じ農業用水路に3カ所まとめて建設したことにある。水車発電機も同じタ イプのものを設置して、建設・運営コストを削減した(図3)。3カ所とも山間部を流れる農業用水路の50メートル前後の落差を生かして、 200~230kWの電力を供給することができる。

hokuto1.jpg

 

hokuto2.jpg

 

hokuto3.jpg
図3 北杜市の小水力発電所の水車発電機・取水口・建屋。「北杜西沢発電所」(上)、「北杜川子石発電所」(中)、「北杜蔵原発電所」(下)。出典:三峰川電力

既設の発電所を含めて4カ所の発電の仕組みは同じだ。最初に設置した市営の「北杜市村山六ヶ村堰水力発電所」の設備を見ると、用水路の高い地点に 取水口を設けて、そこから地中に水圧管路を埋設する方法をとっている(図4)。用水路の低い地点まで水圧管路でつないで、発電所の中にある水車発電機に水 を送り込む。発電に利用した水は用水路に放流して戻すため、下流の水量には影響を及ぼさない。

hokuto_murayama.jpg
図4 「北杜市村山六ヶ村堰水力発電所」の構造(画像をクリックすると拡大)。出典:北杜市生活環境部

市営と民営の4カ所の小水力発電所を合わせると、発電能力は970kWになり、年間の発電量は690万kWhに達する。一般家庭で1900世帯分 の電力使用量に相当する規模になる。これだけで北杜市の総世帯数(1万7000世帯)の1割以上の需要をカバーすることができる。
山梨県内の小水力発電では、もう1つ注目を集めたプロジェクトがある。南東部の都留市(つるし)を流れる家中川(かちゅうがわ)で2006年から 始まった市民共同発電だ。「元気くん」と名付けた小水力発電設備が3カ所で動いている(図5)。最も新しい「元気くん3号」は2012年に運転を開始し た。

genkikun123.jpg
図5 市民共同発電プロジェクトによる「元気くん」。左から順に1~3号。出典:山梨県エネルギー局

1号~3号で利用する水流は最大でも3.5メートルの落差しかなく、発電能力を合計しても46kWと小さい。それぞれ別のタイプの水車発電機を 使っていて、年間の発電量は合わせて20万kWhである。発電した電力は市庁舎で利用するほか、夜間や休日の余剰電力を東京電力に売電している。
1号と2号の建設費の一部は市民からの出資でまかなった。出資金は国債の利率に0.1%を上乗せして5年後に償還する。合計4060万円の募集に 対して、約1億円の応募が集まり、再生可能エネルギーに対する市民の関心を高める効果も大きかった。すでに1号は2010年度に償還が完了して、2号も 2014年度に完了する。市庁舎の電気料金の削減分と売電収入で、十分に元がとれる構造になっている。
北杜市と都留市の小水力発電所は固定価格買取制度が開始される以前に運転を開始した。その後に買取制度の対象に認定された設備は2013年末の時 点では1つもなかったが、2014年に入ってから2カ所が認定を受けた。今後も小水力発電の認定設備が着実に増加して、太陽光発電と合わせて県内の供給率 を押し上げていく(図6)。

 

ranking2014_yamanashi.jpg
図6 固定価格買取制度の認定設備(2013年12月末時点)

2014/07/22

長野県、小水力発電の候補地164カ所発見【環境ビジネス】

長野県は、県内の基幹的な農業用水路を調査した結果、小水力発電の候補地として可能性のある地点が164カ所あったと発表した。

長野県は、農村地域に潜在する資源を活かし、行政による用水路の維持管理の負担軽減を目的に、県内すべての基幹的農業用水路(受益面積 100ha 以上)約700kmを調査した。調査箇所は、水量と落差から10kW以上の発電が見込まれ、施設の種類や発電規模等から候補地として可能性のあった465 地点。

http://www.kankyo-business.jp/news/008337.php

お問い合わせ
候補地点についてのご相談や、「小水力」に関するお問い合わせ、 当サイトへのご連絡は、こちらより承ります。
お問い合わせはこちら