過去に投稿された記事の一覧です。

2014/10/03

松原浄水場、小水力発電施設が完成 山形【山形新聞】

蔵王ダムからの水を利用した小水力発電機などが配置された施設内=山形市・松原浄水場
蔵王ダムからの水を利用した小水力発電機などが配置された施設内=山形市・松原浄水場

山形市の松原浄水場に小水力発電施設が整備され、完成式が2日、同市小白川町5丁目の現地で行われた。同浄水場で使用する全ての電力量を賄うことができるほか、24時間発電のため、災害などによる停電時も浄水が可能となった。

敷地東側に、地上1階地下1階の鉄筋コンクリート製の建物(延べ床面積約180平方メートル)を設けた。発電設備は、主水源の蔵王ダムから同浄水場まで の高低差と導水管を流れる水を利用しており、年間発電電力量は約70万キロワット時。市制施行125周年事業として約3億3500万円で整備し、このうち 約2億4600万円は県の市町村防災拠点再生可能エネルギー導入促進事業の補助を受けた。

来年度以降は、新たに不動沢を水源とする水も利用できるようにし、水量を増加させることで同浄水場の年間電力使用量にほぼ相当する約100万キロワット時を発電できるようにする。一般家庭約290世帯分の使用量に当たるという。

発電による電力は、同浄水場で活用。発電電力量が増える来年度以降の経費削減効果を約1170万円と見込む。余剰電力は東北電力に売る。同社は今月から 再生可能エネルギーの電力の買い取り契約手続きを一部中断しているが、市は「契約は(中断前の)8月に交わしており、変更はない」としている。

完成式には関係者約60人が出席し、市川昭男市長ら代表者7人でテープカットを行った後、発電機が起動した施設内を見学した。

http://yamagata-np.jp/news/201410/03/kj_2014100300057.php

2014/10/02

3年前の台風で運転を停止した小水力発電所、設備を一新して再開へ【スマートジャパン】

3年前の台風で運転を停止した小水力発電所、設備を一新して再開へ
北海道の東部で1952年に運転を開始した町営の小水力発電所がある。2011年9月に来襲した台風の影響で停止状態になっていたが、発電事業者に譲渡し て設備を一新することが決まった。発電能力を220kWから260kWに増強して、2016年7月に運転を再開する見通しだ。
[石田雅也,スマートジャパン]

北海道東部のオホーツク海に近い内陸に遠軽町(えんがるちょう)がある(図1)。町内を流れる涌別川(ゆうべつがわ)の水流を生かして「白滝(しら たき)水力発電所」が運転を開始したのは、戦後まもない1952年のことだ。地域一帯を電化するために建設された発電所で、2011年9月まで60年近く にわたって運転を続けてきた。

ところが北海道の東部を襲った台風の影響で洪水が発生して、発電機や制御装置が浸水したために運転を停止する事態に陥ってしまった。遠軽町では資 金面の問題などから老朽化した設備を一新することが難しく、3年が経過したところで、小水力発電で実績のある日本工営が事業を引き継ぐことになった。

日本工営は事業会社の「NK北海道水力発電」を設立して、既存の設備を譲り受けたうえで発電事業を継続する。浸水した水車発電機などは撤去して新 しい設備に更新する必要がある。水車発電機は従来の横軸フランシス式から両可動翼プロペラ式に変更して、流量の変化にも対応しやすくする計画だ。発電所の 建屋も建て替える(図2)。

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図2 既設の発電所建屋(左)と水車発電機(右)。出典:日本工営

水車発電機を更新することで、発電能力は従来の220kWから260kWへ拡大する。年間の発電量は216万kWhを見込んでいて、一般家庭で 600世帯分の電力使用量に相当する規模になる。設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は95%に達する想定だ。固定価格買取制度を通じて1kWh あたり29円(税抜き)で売電することにより、年間の売電収入は約6200万円になる。日本工営は収益の一部を遠軽町に還元する。

更新工事は2015年3月に開始して、2016年7月には新しい設備で運転を再開できる見通しである。水車発電機に加えて水圧管路の鉄管を交換す るほか、取水口の一部や放水路の基礎部分も更新する(図3)。小水力発電で課題になる運営費を軽減するために、取水口には自動制水ゲートを設ける予定だ。

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図3 現在の堰堤・取水口(左上)、導水路(右上)、水圧管路(左下)、放水路(右下)。出典:日本工営

日本工営によれば、自治体から民間企業に譲渡した設備で、更新工事を実施して固定価格買取制度の認定を受ける初めての事例になる。現在までに日本工営は 栃木県と鹿児島県で小水力発電所を運転していて、さらに白滝発電所を含む5カ所で小水力発電所を建設中である(図4)。

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図4 日本工営が運転・建設中の小水力発電所(画像をクリックすると拡大)。出典:日本工営

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1409/26/news039.html

2014/09/30

熱海市 世界初の実証実験「無閉塞型マイクロプロペラ水車」で小水力発電【世界の水事情】

2014年9月29日、株式会社インターフェイスラボと名古屋大学エコトピア科学研究所は、熱海市西山町の糸川上流に「無閉塞マイクロプロペラ水車」と「サイフォン式取水装置」を設置し、世界初の実証実験を開始することは発表した。
(参照:静岡県熱海市で温泉の湯気を利用した発電装置を一般公開

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<center> Image from 熱海ネット新聞</center>

これは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業で、熱海市でグリーンイノベーション関連事業を行っている株式会社インターフェイスラボと名古屋大学エコトピア科学研究所が2014年10月1日から約3年間各種実験に取り組むことになる。

小水力発電とは、マイクロ水力発電とも呼ばれ小規模な水力発電を行うことである。自然環境に与える影響を少なくし、ローコストでできることが利点で、水源がある場所に設置ができるため、再生可能エネルギーとしてエネルギーの回収も可能といわれている。

異物が詰まらないように、無閉塞性を確保した新開発の「無閉塞型マイクロプロペラ水車」を使用し、動力不要で川の上流の水をくみとる「サイフォン式取水装置」でこの世界初の小水力発電の実証実験に期待したい。

http://water-news.info/7183.html

2014/09/30

無閉塞水車で小水力発電 地元企業と名古屋大が世界初の実験―熱海【伊豆新聞】

 無閉塞型マイクロプロペラ水車を示す井手さん=西山町の糸川上流

無閉塞型マイクロプロペラ水車を示す井手さん=西山町の糸川上流

■あすから3年間 糸川上流で

再生可能エネルギーの開発や技術革新などの事業に取り組む熱海市のベンチャー企業「インターフェイスラ ボ」(井手由紀雄代表)と名古屋大エコトピア科学研究所(内山知実教授)は29日、同市西山町の糸川上流に、小水力発電・実証実験のための「無閉塞型マイ クロプロペラ水車」を設置した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業で、10月1日から3年を目安に、実用化に向けた各種実験に取 り組む。羽根の中心部に穴があり落ち葉や石といった水流中の異物が混入しても穴を通過させることで回転が停止しない新開発の「無閉塞型水車」を使った実験 は世界初という。

設置作業は、地元有志で自然エネルギー研究に取り組む熱海グリーンエネルギー推進協議会の会長も務める 井手代表、同水車の開発者で流体力学の専門家である内山教授をはじめ、実験装置小屋などを設計した建築家守田昌利さん、同協議会関係者ら約10人が実施。 実験開始時の流水の落差は4メートルで、給水用の塩化ビニール製の配管の延長は約40メートル。発電の出力は1・2キロワットを想定している。小水力発電 は小規模で多用な水環境に対応でき、自然環境への影響が少ないことが特徴。

井手代表らによると「無閉塞型水車」の強みは小型、低コスト、高対塵(じん)性にある。特に対塵性で は、河川を流れる落ち葉や土砂が水車の動きを止めるリスクを大幅に低減。従来型では必要だったごみ取り装置が不要となった。さらに、メンテナンス費用など ランニングコストを削減でき、エネルギー収支比の向上につながる。

また水車を直列、並列に連結させることでさらに高い発電が見込める。水車と発電機を一体化することも可能で、応用範囲の幅が広いという。

一方、上流側で川の水を吸い込む取水装置には、動力の不要な「サイフォン方式」を採用。柔軟に動く曲管を用いたことで、大雨や台風といった増水時には、川に接する管を平易に収納できるなどの安全性も備わっている。

当面の実証実験では、回転数や流量から水車出力などを測定算出し、水車の基礎特性を明らかにする。さら に3Dプリンターで制作する羽根の形状を変化させながら、実験装置の改良なども手掛ける。市内各地の小規模河川での試験運用やビジネスプランの策定、海外 展開の可能性も検討する。

井手代表は「熱海発の実証実験が成功し、(新開発の水車を使った)この小水力発電が世界標準になってくれたらうれしい」と期待を寄せた。

【写説】無閉塞型マイクロプロペラ水車を示す井手さん=西山町の糸川上流

http://izu-np.co.jp/atami/news/20140930iz2000000116000c.html

2014/09/30

大井川用水に小水力発電 志太榛原農林【建通新聞】

静岡県志太榛原農林事務所は、島田市細島地内の大井川用水1期地区で、農業用水を活用した小水力発電の導入を計画しており、順調なら2015年度に整備に着手する方針

http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/140930100031.html

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