2014/12/22

発電所の起動スイッチを入れる水江社長
関電工は19日、葛野川マイクロ水力発電所(流れ込み式、160キロワット)の竣工式を東京電力葛野川ダム(山梨県大月市)で開催した。新エネルギー導入促進協議会(NEPC)の補助事業として、メーカーや大学と協力して高効率・低コストな小水力向け水車ランナーを開発、同発電所で実証試験を行う。実証試験終了後はFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)認定を受け、関電工が発電事業に使用する。同社の再生可能エネルギー発電事業では初のマイクロ水力となる。(9面)
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/construction/20141222_01.html
2014/12/20
鈴木基顕 2014年12月20日03時00分

坂城町の坂城中学校3年3組の生徒が19日、総合的な学習の時間の一環として、山沿いにある新幹線横穴トンネルで小水力発電に挑戦した。手づくりの発電機を設置し、1基当たり約2~3ボルトの発電に成功、無事にLED電球がともった。
3組(35人)の生徒らは6班に分かれ、新幹線五里ケ峯(みね)トンネルの下の工事などで使用された横穴トンネルに入り、地下水が流れる側溝に発電機を設置した。
発電機は、ライトを点灯させる装置「ハブダイナモ」が付いた自転車の車輪を使った。廃品業者や自転車店から使用済みの自転車を譲り受け、取り外した車輪 に、班ごとに雨どいやペットボトルなどを切って水流を受ける羽根を取り付けた。側溝に車輪を固定し、回り始めると、LEDが点灯し、生徒から「すごい」な どと声があがった。
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/construction/20141222_01.html
2014/12/20
大鹿小水力発電 大鹿村は18日、鹿塩の小塩地区に整備した「小塩小水力発電施設」の通電式を現地で開いた。一帯は地すべり危険区域にあり、地すべり防止用工事で水抜きされた水を活用。発電した電力は再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用し、全量売電する。
落差は約30メートル、水量は毎秒16リットル。水車型の小水力発電システムを設置し、出力は平均2・4キロワット。
再生可能エネルギー固定買い取り制度により、1キロワット当たり34円で売電する。試算だと、収入は年間59万円ほどになり、20年間でおよそ1183万円を見込む。総事業費は536万円で、10年で発電施設の初期費用を償却できる見通しだ。
通電式には柳島貞康村長や村議、発電システムのメーカーら約20人が出席。発電施設が披露され、通電を開始した。柳島村長は「水源が豊富な大鹿の特性を生かした発電施設が完成し、大変うれしい。条件が良いところが他にもあれば取り組みたい」と話した。
村住民税務課によると、小塩地区では1994(平成6)年、国の直轄事業として地すべりを防止するためのトンネル(小塩第一隧道)が掘られ、そこから黒いパイプを通して水抜きしている。一定量の水を近くの小塩沢川に流しており、村は発電に必要な水を確保できると判断。取水用のパイプを新たに取り付け、水車型の小水力発電システムを設置することになった。
水車は直径30センチ、幅6センチのステンレス製。注ぎ込まれた水を使って回転させることで水車の脇にある発電機を稼働させる。
小水力発電は、固定価格買い取り制度の対象で、高低差と豊富な水量が確保できる山間部が好適地とされている。
2014/12/20
東芝プラントシステムは年初来高値1920円からのスピード調整が一巡、切り返しのタイミングに入った。
政府が事業用太陽光発電に偏る再生可能エネルギーのバランス是正に動くなか、小水力向けユニット型発電装置への引き合い拡大が期待される。落差2メート ルから発電が可能で、1~200キロワットを4種類の標準水車でカバー、標準ユニットを組み合わせることで中落差から大流量にも適用でき、中小河川や用水 路などへ採用が有望だ。
今15年3月期は連結営業利益175億円(前期比7.5%増)と太陽光発電設備の受注鈍化を織り込み、業績も堅調に推移。19日現在の信用倍率0.35倍の好需給も株価を押し上げていく。
2014/12/19

県は18日、再生可能エネルギーの地産地消を目指す県スマートビレッジモデル研究会の会合を宇都宮市の県農業大学校で開き、農業用水路で発電した電力を電気自動車(EV)を介して農業用施設で活用する仕組みを披露した。県によると、小水力発電を電力会社に接続せずに農業施設で利活用するシステムを実証したのは全国で初めてという。 県農村振興課によると、同発電所は最大出力約2・5キロワット。水車の使用水量は最大毎秒約0・75トンで、一般家庭おおむね5軒分を賄える電力を発電するという。 今回はEVで電力を農業用施設に運び供給する仕組みを披露した。同大学校のトマト用ハウスに電力を供給し、天窓を開閉したりボイラーを運転させたりした。 東日本大震災では県内農業も停電で大きな被害を受けた。同課は「災害時でも電力を運んで供給できるのがメリット。太陽光より小水力の方が安定して発電できる」と説明した。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20141219/1812501/articleimage