過去に投稿された記事の一覧です。

2015/04/01

村営の水力発電所をパワーアップ、売電収入が3倍以上に【スマート・ジャパン】

宮崎県の山間部にある椎葉村で1954年から運転を続けてきた村営の水力発電所がある。61年ぶりに発電設備を一新して出力を680kWから750kWへ 増強した。固定価格買取制度の認定を受けたことで発電した電力の売電単価が3倍以上になり、年間の売電収入は1億円を超える見込みだ。
[石田雅也,スマートジャパン]
椎葉村(しいばそん)は宮崎県の北部にある(図1)。村の面積のうち96%は山林で急峻な地形が多い。流量の多い川と地形を生かして、村営の「間柏原(まかやばる)水力発電所」が1954年に運転を開始した。

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図1 宮崎県の北部。出典:宮崎県総合政策部

運転から約60年を経過して設備が老朽化したことに加えて、2012年に始まった固定価格買取制度の適用を受けるために、建屋を含めて発電所を一 新することにした。設計から調達・建設までを一括して事業者に委託するEPC(Engineering, Procurement & Construction)契約を日本工営と結んで、2014年7月に着工、2015年3月に工事を完了したところだ(図2)。

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図2 「間柏原水力発電所」の全景。出典:日本工営

水車発電機を従来の横軸式から立軸式に変更して、出力を680kWから750kWへ増強した(図3)。立軸式は設置面積が小さくて済むうえに、水 量の変化にも対応しやすくなる。年間の発電量は440万kWhを想定している。一般家庭の使用量に換算すると1220世帯分に相当して、椎葉村の総世帯数 (1240世帯)とほぼ同じ規模になる。設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は67%で、小水力の標準値60%を上回る見込みだ。

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図3 新旧の発電設備。横軸水車から立軸水車へ更新。出典:日本工営

発電した電力は固定価格買取制度を通じて九州電力に売電する。すでに2013年度に買取制度の認定を受けている。出力が200kW以上 1000kW未満の小水力発電の買取価格は1kWhあたり29円(税抜き)で、従来の売電価格の3倍強になる。年間の売電収入は1億2800万円を見込む ことができる。

EPCの事業費は約5億円で、運転維持費を除けば4年程度で回収できる計算だ。運転維持費を軽減するために、取水計を電動化したほか、遠隔監視シ ステムも導入した。地域振興を兼ねて、建屋の一部には椎葉村の伝統である石積みを施した(図4)。古い発電設備も敷地内に展示して、環境教育にも生かす方 針だ。

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図4 新設した建屋(左手前にあるのが以前の発電設備)。出典:日本工営

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1504/01/news022.html

2015/04/01

県営水力発電:稼働 全国初の復旧システム導入 入善 /富山【毎日新聞】

 県営の水力発電所、小摺戸(こすりど)発電所(入善町小摺戸)が先月、稼働を始めた。故障した場合に故障箇所や修理方法が一目瞭然となるシステムなど、さまざまな新技術を導入。農業用水を活用し、電力の安定供給を支える。
 最大出力は370キロワット。年間供給電力量は約280万キロワット時で、一般家庭750軒分に相当する。経済産業省が進める小水力発電導入促進モデル事業の採択を受けて、2013年11月に着工。県営の小水力発電所はこれで3カ所目という。
 全国初の技術という故障時対応ガイダンスシステムは、故障した際、タブレット端末の説明に沿って操作すれば復旧できるシステム。専門家でなくても故障に対応できるため、県電気課は「コストを削減できる」と期待する。遠隔操作で取水口を管理できる技術も導入している。
 同課によると、農業用水を利用した水力発電所は降水量の影響をあまり受けず、電力を安定して供給できるのが特徴という。同課は「40年、50年先も、地域の人に親しまれながら稼働させていきたい」と話している。【大東祐紀】

http://mainichi.jp/area/toyama/news/m20150401ddlk16010381000c.html

2015/03/31

コープこうべ電力卸参入 県内店舗や配送拠点などに再生エネ【神戸新聞】

コープこうべの子会社が手掛ける太陽光発電。配送センターの屋上を利用している=西宮市鳴尾浜3、コープこうべ鳴尾浜配送センター(提供)
生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)は4月から、電力卸事業を始める。子会社が手掛ける太陽光発電の電力を調達し、兵庫県内の28店舗や宅配セン ターなど42事業所に供給する。再生可能エネルギーの普及拡大に向けて、将来的には組合員への供給も検討する。年間の電気代を約4%削減できる見込み。
4月から企業向け電力料金を再値上げする関西電力との契約は継続するが、子会社のコープ環境サービス(尼崎市)から新たに調達する。コープ環境は西宮市 の配送センターの屋上を活用するなど計7カ所で太陽光発電事業を運営し、計約4600キロワットの発電規模を持つ。宮崎県のバイオマス発電所(出力千キロ ワット)からも購入する。
電力の不足が生じる場合は日本卸電力取引所から購入。需給調整・管理は電力ベンチャーのエナリス(東京)に委託する。
コープこうべは今後、小水力やバイオマス発電など、自前の再生可能エネルギーを増やす方針。将来的に組合員など家庭向けの小売りも研究課題とする。
また、関電の再値上げに合わせ、電力料金が割安な特定規模電気事業者(新電力)の環境経営戦略総研(東京)に一部切り替える。自前の電力卸事業のみでは 全て賄えないため、須磨店(神戸市須磨区)や播磨店(兵庫県播磨町)など93の店舗・事業所で新電力から調達する。再値上げ時の料金より約4%割安になる という。

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201503/0007858293.shtml

2015/03/31

九州電力、熊本県で小水力発電所の運転開始 かんがい用水路の落差を利用【環境ビジネス】

九州電力は3月26日、建設を進めていた水力発電所「竜宮滝発電所」(熊本県上益城郡)の営業運転を開始した。
本発電所は、水資源の有効活用を図るため、緑川水系大矢川から取水する「かんがい用水路」(大矢川水利組合管理)の遊休落差約20mを利用したもの。最大 出力は200kW。最大使用水量は1.40立方メートル/s。想定年間発電電力量は約1.7百万kWh(一般家庭約500世帯の年間電力量に相当)。

http://www.kankyo-business.jp/news/010173.php

2015/03/30

「らせん水車」で発電へ 開成町で31日に竣工式 【神奈川新聞】


県内で初めてらせん水車を採用した小水力発電設備が、開成町金井島の「あじさい公園」に隣接した農業用水路で完成し、31日に竣工(しゅんこう)式が開 かれる。同公園灯の電源に使う。 らせん水車は、らせん型のスクリューで水流を受け主軸を回して発電する仕組み。水車の直径は1メートルで、長さは4・6 メートル。酒匂川から引かれた文明用水・武永田農業用水(幅約2メートル)の毎秒0・3立方メートルの流水によって、最大2・2キロワット時を発電する。 総事業費は約3500万円。 発電した電力は、夜間はあじさい公園…

http://www.47news.jp/localnews/kanagawa/2015/03/post_20150330064747.html

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