過去に投稿された記事の一覧です。

2015/07/01

水力使い水素製造 東芝が実験、北海道・白糠のダムに発電機【北海道新聞】

7/01 06:20

【白糠】東芝(東京)は本年度、釧路管内白糠町の「庶路(しょろ)ダム」の水力発電で水素を作り、同町内などの酪農 施設や温水施設の燃料にする実証試験を始める。同ダムは送電網から遠く、水力発電の事業化が難しかった。二酸化炭素(CO2)を出さない水力発電の電気を 送電網に流さず、地産地消のエコエネルギーとして利用する道を探る。
環境省によると、水素を作るのにダムの小水力発電を使う本格的な実証試験は全国で初めて。30日付で同省の委託事業に採択された。東芝のほか産業ガス大 手の岩谷産業(大阪市)が参加する。2019年度までの5年間に総額20億円程度の事業費を見込み、国が全額負担する。
計画では、庶路ダムの落差を利用し、出力220キロワットの小水力発電機で電気を起こす。その電気を使い、ダム付近に設けた装置で水を電気分解し て水素を作る。水素は気体の状態で高圧ボンベなどに詰めて貯蔵し、車で同町と釧路市の酪農施設や白糠町営の温水プールに設置する燃料電池に運ぶ。

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0151780.html

2015/06/30

小水力発電推進へ協議会設立 ワンストップで事業相談【下野新聞】

6月30日 朝刊

小水力発電の普及拡大や産業化を進める取り組みを行う「県小水力利用推進協議会」の設立総会が29日、宇都宮市のとちぎ福祉プラザで開かれた。会員は県内 の発電事業者ら15の個人・法人で、会長には足利工業大の牛山泉(うしやまいずみ)学長が就任した。今後は小水力発電事業への参入を目指す事業者などから の相談をワンストップで受け付けるほか、小水力により生み出された電力の販路拡大にも取り組む。
小水力発電は水の流量の測定や河川の水の利用権取得など、事業開始までに膨大な時間と手間がかかることが課題となっている。同協議会は事業を始め ようとする場所を実際に視察し、小水力発電に適した地域かどうかを判断する簡易診断を実施するほか、各種許認可に関する行政との折衝を担うなど、新たに小 水力発電を始めようとする事業者をサポートする。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20150630/2006660

2015/06/29

つくばね発電所:小水力で村活性化 起工式、半世紀ぶり発電所復活 東吉野/奈良【毎日新聞】

毎日新聞 2015年06月29日 地方版
 東吉野村の小水力発電施設「つくばね発電所」の起工式が28日、同村小の建設予定地であり、村民ら約50人が出席した。再生可能エネルギーの重要性が高まるなか、52年前に廃止された水力発電所を復活させようと村民有志が計画した。完成は来年3月の予定。
 旧発電所は、1914(大正3)年、地元有力者らが会社を設立して建設。日裏川の水を引き、水路の落差をつくって45キロワットを発電した。大規模発電所の建設で1963(昭和38)年に廃止となり、建物は撤去され、残った水路も壊れていた。
 「小水力発電の復活で地域活性化を」と昨年11月、村の有志らが東吉野水力発電会社(森田康照社長)を発足。新発電所は旧発電所跡の隣で、旧水路の再利用などで引水し82キロワットを発電する。売電の利益で村活性化の基金をつくるという。【栗栖健】

http://mainichi.jp/area/nara/news/20150629ddlk29040314000c.html

2015/06/29

生み出そう電気、活気 – 小水力発電復活いよいよ/東吉野【奈良新聞】

2015年6月29日 奈良新聞

取水口付近を見学する出資者ら=28日、東吉野村小

東吉野村小(おむら)で28日、大正3年から昭和38年まで動いていた小水力発電を復活させる「つくばね発電所」の現地見学会と起工式が行われた。最大出力82キロワットで来年3月の運転開始を目指す。
豊かな水資源を生かした村おこしを目的に、住民有志が2年前から計画。市民生活協同組合ならコープ(奈良市)の支援も得て「東吉野水力発電株式会社」を設立し、推進してきた…

http://www.nara-np.co.jp/20150629092601.html

2015/06/26

中川水力、フィリピンから小水力の運転管理技術者ら招き研修 棚田保全に一役【電気新聞】

2015/06/25
 世界遺産の棚田を守り続けるエンジニアを育てたい--。水力発電設備の設計製造を手がける中川水力(福島市、中川彰社長)はこのほど、フィリピンの小水力発電所で働く運転管理技術者ら3人を招いて研修を行った。同社が製造と現地据え付けを担当したことをきっかけに、日本の技術を学んでもらおうと中川社長が発案した。研修は福島県猪苗代町で同社が事業化した「猪苗代小水力発電所」(水路式、出力990キロワット)を活用し、運転維持管理を実地訓練した。研修生は初めて見る最新の水力発電設備と高度な発電技術に関心を寄せていた。

 中川水力が手掛けた小水力発電所は、フィリピンのイフガオ州における電力供給の安定化とユネスコの世界遺産「コルディリェーラの棚田群」の保全基金拡充を目的とする国際協力機構(JICA)のプロジェクト。首都マニラの北方約350キロメートルに位置する標高600メートルの山岳地帯に出力820キロワット(410キロワット×2基)の河川流量型発電所を建設している。工事は2013年11月に始まり今年6月に完成する計画。施工管理には東電設計も入っている。

 研修に招いたのは、フィリピンエネルギー省再生可能エネルギー局水力部のマーク・マルティネスさんとイフガオ州政府水力発電所運転員のジョナタン・タメレイさん、グレン・ゲナー・ナッピッグッさんの3人。

 研修期間は約1週間。福島市の同社工場で水力発電の仕組みや主な水車形式、水車の構造などについて講義を受けた後、水力発電所の運転維持管理に必要な機器の保守点検や工具の使用・点検方法について訓練を受けた。続いて同社が福島県猪苗代町土地改良区で発電事業を営む猪苗代小水力発電所を訪問。設備の点検方法、緊急時対応などについて実地訓練が行われた。

 猪苗代小水力発電所は、発電設備において本格的な構造の「同期発電機」と簡易な構造の「誘導発電機」の2つのタイプの発電機が稼働する全国でも類を見ない発電所。2つのタイプを同時に運転管理できるため、同社では技術者の研修育成に広く公開して活用する考えという。また所内設備がすべて電動化されており、油圧設備がない分だけすっきりとした印象が特徴でもある。

 研修生からは「最新で最高水準の技術を学ぶ良い機会になった。特に日本の発電所が整然としていることに驚いた。フィリピンに戻ったら現地の発電所も日本に負けないぐらいきれいにしたい」(タメレイさん)と抱負を語る。

 中川社長は「研修生はいずれも『学びたい』という向上心があり、基本的な技術技能レベルも高い。将来はフィリピンを背負って立つ優秀な技術者に成長してほしい。世界遺産の棚田を守る小水力発電を通じて、当社が日本とフィリピンとの将来に続く技術的な橋渡しになりたい」と話している。
※紙面より転載

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