過去に投稿された記事の一覧です。

2015/08/07

マラウイの研修生 水利技術など学ぶ【河北新報】


農業水路を活用した小水力発電所を視察するマラウイの研修生

アフリカ・マラウイ共和国の農業技術者4人が、県内の生産現場などで研修を重ねている。かんがい施設やダム、東日本大震災で被災した農地復旧を視察。水利技術などを学び、自国の農業振興につなげる。
7月24日は、大崎市古川清水の農業水路に県が設置した内川小水力発電所を見学した。同発電所はみやぎ環境税などを活用して4月に運転を始め、15~20世帯分の電気を賄う。研修生は売電収入の活用や維持管理費などを質問した。
マラウイはアフリカ南部の農業国で、研修生の受け入れは5年目。ことしの研修期間は7月21日から8月7日まで。
政府のかんがい事務所で技師を務める団長のリンバニ・カルワさん(42)は「かんがいをめぐる文化的背景などを学び、劣化が進む農地での増産に役立てたい」と話した。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150807_13033.html

2015/08/01

荻野発電所が稼働 照井土改区 らせん水車 東北初【岩手日日新聞】

荻野発電所で開放型らせん水車(中央)が稼働。右側の用水路をせき止めて、水をらせん水車に流入させ発電する=一関市赤荻

照井土地改良区(阿部克郎理事長)が一関市赤荻字荻野地内に整備してきた小水力発電の荻野発電所が完成し、31日稼働を開始した。らせん水車を使った発電は国内3例目で、東北では初。落差が小さい農業用水路を活用した取り組みで、同土改区は将来的に広げたい考えだ。

 同土改区は2010年、同市赤荻字雲南の農業用水路に小水力発電所の照井発電所を開 設。最大落差6・88メートルの急流を利用した小水力発電は、採算性ある先進事例として定着している。一方、荻野発電所は赤荻幹線用水路で最大落差1・9 メートルと小さく使用水量も毎秒0・99トンと少ないが、ドイツ製らせん水車の活用で最大13・5キロワット(常時8キロワット)の発電効果がある。

らせん水車は開放型で、水の重さを活用して回し発電する仕組み。▽プロペラ羽根の間隔が広くごみの付着が少なく、発電出力が下がりにくい▽流量変 動に対し効率的に発電▽騒音が少ない-などのメリットがある。年間で一般家庭の23軒分の発電量に相当し、二酸化炭素40トンの削減効果があるという。

事業費6800万円のうち国50%、県と同土改区が25%ずつ負担。東北電力に売電し、年間収益は約300万円が見込まれる。同土改区では8~10年で採算が取れるとみている。

赤荻小学校南側の現地で行われた発電開始式には同土改区関係者や県、施工業者、地元住民ら約40人が出席。阿部理事長らが玉串をささげ、発電所の無事稼働を祈った。

阿部理事長は「原発が否定されつつある中、小水力発電の価値は大変なもの。地域の宝を活用し、農家の希望につなげたい」とあいさつ。その後、水路のゲートをせき止め、水をらせん水車に流入させ稼働を開始した。

同土改区で現在、稼働している小水力発電はこれで2カ所目。農業用水を使う団体として地球温暖化抑止と、厳しい農業情勢下での組合員の賦課金軽減が主な目的。同土改区管内では同様に落差の小さい用水路で適地も多く、厳美町でも今年度調査に入る予定。

http://www.iwanichi.co.jp/ichinoseki/4126.html

2015/07/31

【ダイキン工業】管水路用マイクロ水力発電システムの実証運転を福島県相馬市で開始【新エネルギー新聞】

2015/7/31
 ダイキン工業は、上水道の水流エネルギーを利用して発電する管水路用マイクロ水力発電システムの実用化に向け、7月30日より福島県相馬市の大野台浄水場内に設けた実証実験施設「大野台小水力発電所」で本格実証運転を開始する。 期間は12月までを予定している。
 同システムの開発と実証は、環境省が実施する「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択されたもので、温室効果ガスの削減と地球温暖化対策の強化を目的とする。
 同システムは発電能力にも優れている。設備利用率を70%とした場合、最大発電電力22kWの発電システムの最大年間発電量は、一般家庭38軒分に相当する135MWhとなる。同75kWの発電システムの最大年間発電量は、一般家庭128軒分に相当する460MWhという高い発電能力を発揮する。
 大野台浄水場には、最大発電電力が75kWの発電システムと22kWの発電システムを導入し、実証実験を行う。 この実証では、実証場所の最大有効落差、最大流量条件から、発電電力は最大71.4kW、最大年間発電量は一般家庭172軒分に相当する619MWhを見込んでおり、実使用環境における発電能力を検証する。

http://www.newenergy-news.com/?p=899&

2015/07/30

小水力発電の最新事例が勢ぞろい 導入促進モデル事業の概要が公開される【環境ビジネス】

2015年7月30日掲載

小水力発電の最新事例が勢ぞろい 導入促進モデル事業の概要が公開される

新エネルギー導入促進協議会(NEPC)は、2013年度と2014年度の小水力発電導入促進モデル事業の実施概要を公表した。

公表された事業の一例は、下記のとおり。

吉野町、ナカシマプロペラによる「吉野町プロペラ式小水力発電実証事業」は、紀の川の秒速1メートルから1.4メートルの水流を利用したもので、プロペラ 式発電装置を開発し、実証事業を実施。プロペラ式発電装置の最大出力は120W(60センチプロペラ装置1基あたり)と、30W(30センチプロペラ装置 1基あたり)。

吉野町に導入されたプロペラ式水車。(左)1号機 60cm二重反転式プロペラ、(中央)2号機 30cmプロペラ、(右)3号機 60cm複合材(CFRP)プロペラ

吉野町に導入されたプロペラ式水車。(左)1号機 60cm二重反転式プロペラ、
(中央)2号機 30cmプロペラ、(右)3号機 60cm複合材(CFRP)プロペラ

協和コンサルタンツによる「相反転方式小水力発電装置と運転管理装置の開発・実証事業」緩やかな勾配の農業用水路で、低落差でも発電可能な相反転方式を採 用した水車発電装置の開発と、実証実験。水田に取水するために農業用水路内の約5センチメートルの堰上け?落差を利用した小水力発電。2種類の水車を用い、出力は計2.56kW。

また、同時に小水力発電事業性評価調査では、宮崎県西臼杵郡日之影川上流 、長野県駒ケ根市新宮川 、那須塩原市内の農業用水路ほか各地の調査結果が公表された。その他の各事業概要の詳細は、NEPCのウェブサイトに掲載されている。

新宮川発電所事業性評価調査(長野県駒ケ根市新宮川)

新宮川発電所事業性評価調査(長野県駒ケ根市新宮川)

「小水力発電導入促進モデル事業」では、小水力発電の導入促進を図るため、試験設備を用いた実用化に向けた実証事業に対して、補助対象経費の2/3以内を補助する。

また、「小水力発電事業性評価調査」では、事業化に向けた事業性評価を実施するために必要不可欠な諸調査、設計および調査結果をもとに事業性の評価までを実施する事業を補助する。補助率は、1件あたり、上限額を500万円とする補対象経費の1/2以内。

 

www.kankyo-business.jp/news/011000.php

2015/07/27

【中部電力】岐阜県管理のダムを活用した「阿多岐水力発電所」運転開始【新エネルギー新聞】

2015/7/27
中部電力は7月7日、岐阜県郡上市で建設工事を進めてきた「阿多岐水力発電所」が営業運転を開始したと発表した。岐阜県が治水を目的に運用している阿多岐ダムの直下に設けられた施設で、ダムの落差(37・7メートル)と放流水を利用した維持流量水力発電所だ。
 最大出力は190?、想定年間発電量は一般家庭約360世帯分の年間使用電力量に相当する約130万?時。同社が岐阜県管理のダムにおいて初めて開 発した水力発電所で、岐阜県にとっても県営ダムの放流水を活用した初の小水力発電となる。同社が利用する流水の占用料は県の収入源になる

http://www.newenergy-news.com/?p=828

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