過去に投稿された記事の一覧です。

2015/10/19

水中の「烏帽子岩」ひょっこり 水位下げた高遠ダム 【信濃毎日新聞】

高遠ダムのダム湖に姿を現した烏帽子岩

長野県伊那市高遠町の高遠ダムのダム湖上に18日、普段は水中にあって見られない「烏帽子(えぼし)岩」が現れた。ダムの放流水を使う小水力発電所の建 設を前に、調査で水位を下げたため。高さ10メートルほどという岩のうち8メートルほどが姿を見せ、湖底や木々も露出した。
県企業局南信発電管理事務所(伊那市)によると、下流への放流量を普段の12倍に増やすなどして17日から水位を下げた。ほかにダムの点検などで水位を低下させることがあるという。
池上邦雄所長(58)は烏帽子岩を初めて見たと言い、「思ったより小さい」。ダムは1958(昭和33)年完成で、「ダムができる前を知る地元の高齢者には愛着のある岩ではないか」と話していた。ダムは18日夕、再び水をため始めた。

http://www.shinmai.co.jp/news/20151019/KT151018GVI090003000.php

2015/10/18

県内一部で送電網限界 再生エネ発電施設の接続困難【大分合同新聞】

 大分県内の一部地域で九州電力の送電網の受け入れ能力が限界に達し、再生可能エネルギー発電施設(出力50キロワット以上)の新規接続が困難になっている。接続には送電網の増強工事が必要で、国のルールで巨額の費用負担を求められる事業者は「資金力のない中小では無理」と嘆く。対象地域には地熱や小水力など資源が豊か。開発が活発化してきた温泉熱発電をはじめ、再生エネ先進県の導入拡大に影を落としている。

 九電大分支社によると、送電網に余力がないのは日田・九重、湯布院・別府・三重、日出・杵築の3エリア。周辺の電力需要が少なく容量の小さい送電網に太陽光発電の接続が急増したことが要因。接続が増えるほど、より費用の掛かる増強工事が必要になっている。
 元治水井路土地改良区(由布市)は売電収入を農村再生に充てようと小水力発電(350キロワット)の整備に着工したが、1億円以上の増強工事費を求められている。さらに膨らむ可能性もあり、佐藤高信理事長は「水利権の協議など6年以上も前から進めてきた。ようやく形になってきた段階で莫大(ばくだい)な費用を出せと言われても…」と頭を抱えている。
 各エリアとも巨額の増強工事費を示され、事業継続か断念するかに悩む事業者は少なくない。既に多額の投資をし、後に引けない事業者もいるという。
 こうした現状を踏まえて、九電は太陽光発電が本格稼働せず送電網に余力がある時間帯(原則午前9時~午後3時以外)に限った接続の受け付けを始めた。
 増強工事費は不要だが、温泉熱発電を計画している別府市の事業者は「売電時間が短く採算が合わない。設備も調整に手間がかかり簡単には止められない」。新制度が困っている事業者の役に立つかは不透明だ。
 一方、50キロワット未満の施設は接続に大きな制約はない。とはいえ、別府市の別の事業者は「小規模の温泉熱発電だけでは事業が成り立たない」と指摘。「地域資源を生かせる新たな産業と挑んだのに、これでは成長の芽が育たない。国は『3・11』を教訓に再生エネ普及を目指したはず。こんな中途半端でいいのか」と憤っている。

普及見通しづらく
 阿部博光別府大学教授(環境エネルギー政策)の話 送電網の問題は、固定価格買い取り制度の開始当時から指摘されており、国は並行して対策を講じておくべきだった。開発に時間がかかる地熱・温泉熱発電や小水力発電はようやく実績が出始めたのに、割を食った格好だ。早急な対策が必要だが、来春に電力自由化を控えることもあり動きは見えない。再生エネ普及は見通しづらくなっている。

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2015/10/18/001804186

2015/10/16

再生エネで地域創生 11月5、6日福島でフォーラム【福島民報】

 「地方創生最前線 地域パワーで、まちづくり」と題した再生可能エネルギーフォーラム・土湯温泉2015は11月5、6の両日、福島市の福島テルサで開かれる。温泉熱を利用したバイナリー発電と砂防堰堤の落差を生かした小水力発電事業の発表や講演などを通し地方創生の実践を発信する。
 東京を拠点にする経営支援NPOクラブが元気アップつちゆ、NPO法人土湯温泉観光まちづくり協議会と開く。
 初日は午前10時半から全国の再生可能エネルギー事業と地域おこしの取り組みを紹介したパネル展と説明を行う。フォーラムは午後1時からで、第1部は小林香福島市長、元気アップつちゆの加藤勝一社長らが取り組みを説明する。第2部は全国の小水力発電事業の動向について全国小水力利用推進協議会の松尾寿裕理事らが紹介する。最終日は土湯温泉の発電所を視察する。
 参加無料。希望者は23日までに氏名、住所、法人名、電話番号などを明記し、ホームページ  http://www.ka-npo.com/tsuchiyu/ またはファクス 03(5577)6786で申し込む。

https://www.minpo.jp/news/detail/2015101025902

2015/10/12

洲本・竹原地区を盛り上げ 小水力発電の電力で音楽会【産経新聞】

2015.10.12 07:06
 洲本市が龍谷大学(京都市)と連携して活性化を目指している洲本市竹原地区で11日、農業用水を利用した「小水力発電システム」で生まれた電力を使った音楽会が開かれた。シイタケの収穫体験も行われ、参加した約40人が「秋」を満喫した。
同市と龍谷大は市内4カ所で「域学連携事業」を展開。このうち、住民が4世帯8人まで減少した「限界集落」の竹原地区では、再生可能エネルギーの拠点化による地域再生を目指している。
 その手始めとして今年2月、同地区内に設置されている農業用水路にパイプをつなぎ、その高低差を利用して水車を回転させる「小水力発電システム」を設置。生み出される電力120ワットを、街灯や防犯カメラなどに使っている。
 この日は、同地区の観光農園で、「秋の竹原まつり」と題したイベントを開催。豊かな自然の中で行われた音楽会では、龍谷大の学生ら5つのグループや個人が ジャズ演奏などを披露した。同市の会社員、大小島藍さん(29)は「ホールなどと違って、自然の中で聞く音楽はとても良かった」と話していた。

小水力発電システムの電力を使って行われた音楽会=洲本市竹原地区

http://www.sankei.com/region/news/151012/rgn1510120016-n1.html

2015/10/11

コンサート機器の電力、再生エネで 洲本で手作り音楽界【神戸新聞】

再生可能エネルギーを使用した音楽会=あわじ花山水
再生可能エネルギーを使用した音楽会=あわじ花山水

小水力発電施設で生み出した電力を活用する音楽会が11日、兵庫県洲本市千草戊の観光農園「あわじ花山水」であった。再生可能エネルギーで千草竹 原集落の活性化を目指す取り組みの一環で、ジャズグループなど5組が演奏。島内外から訪れた約20人が、自然から生まれた音に聞き入った。

同市と大学による「域学連携事業」。4世帯8人のみが暮らす同集落は過疎に悩んでおり、龍谷大学(京都市)の協力を受け、今年3月から小水力発電施設の稼働を始めた。音楽会は2回目。

コンサートではマイクやキーボード、アンプの電源として、小水力発電の電力を使用した。出演した「龍谷大学ジャズ研究会」は、「セプテンバー」や「オーバー・ザ・レインボー」を披露。サックスなどの美しい音色が、のどかな山あいの集落に響き渡った。

同市の大小島藍さん(29)は「自然の中でのコンサートは気持ちが良かった。学生と地域の手づくりなのも素晴らしい」と話していた。この日は「秋の竹原まつり」としてシイタケの収穫体験もあった。(切貫滋巨)

http://www.kobe-np.co.jp/news/awaji/201510/0008475290.shtml

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