過去に投稿された記事の一覧です。

2016/03/31

「伊賀良井用水」の水力発電見学会、水車型に改良し実験【南信州新聞】

2016年3月30日
 飯田市は29日、同市鼎切石の「伊賀良井用水」取水口付近(妙琴浄水場内)で行ってきた小水力発電実証実験事業の見学会を現地で開いた。行政職員や市民、地元関係者ら約50人が参加し、市内の企業が新たに開発した「開放型クロスフロー水車」を使った発電状況を確認した。

 市の実証実験は、住民主体の小水力発電事業や新たな環境産業の可能性を探る狙い。2013年度に国の委託事業として、流水落差を変えられる可動式の堰(せき)を整備し、導水管内にプロペラ型発電機を取り付けて実証実験を行ったが、ごみ詰まりといった維持管理面や効率性などで課題が出ていた。

 今回の実験に用いた開放型クロスフロー水車は「マルヒ」(後藤大治社長、同市桐林)を中心に製造。効率的に発電ができ、羽が開放式で水車内を流水が通り抜けるため、ごみ詰まり予防などメンテナンス面でも優れる。この時期の伊賀良井の平均流量0・49立方メートル毎秒、堰の有効落差約1メートルに対し、発電量は約1・5キロワットで、LED防犯灯で約80基分相当という。

 現地見学会では後藤社長らが、流水で勢い良く水車が回転し、発電する状況を解説。発電した電気を活用し、遠隔操作も可能とする監視カメラシステムを作動させた。

 本年度の実証実験は水利権の許可を受け、昨年12月25日から3月末日まで実施。開放型クロスフロー水車の特性や土砂の堆積状況の確認、騒音計測などを行ってきた。

 「身近な水エネルギーを地域の活性や課題解決に生かせれば」と市環境モデル都市推進課の課長。地元企業の連携による小水力発電設備の開発を支援する南信州・飯田産業センターのオーガナイザーは「今後も耐久性などの改良を重ね、当地域の産業システムとして売り出したい」と話していた。

http://minamishinshu.jp/news/other/%E3%80%8C%E4%BC%8A%E8%B3%80%E8%89%AF%E4%BA%95%E7%94%A8%E6%B0%B4%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E8%A6%8B%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E3%80%81%E6%B0%B4%E8%BB%8A%E5%9E%8B%E3%81%AB%E6%94%B9.html

2016/03/29

静岡県、地産エネルギー導入促進 計画段階から支援【静岡新聞】

2016年3月29日
 静岡県は2016年度、小水力、バイオマス発電施設の導入促進を加速する。事業者向け買い取り価格の下落で太陽光発電を新設する動きが鈍りつつある中、より多様性を備えた地産エネルギー体系への転換を図る。
 国内有数の良好な日照環境を誇る本県では、再生エネルギーの固定価格買い取り制度が始まった12年度以降、太陽光発電施設の設置件数が急伸した。同制度に登録済み施設数(家庭用含む、15年10月末現在)は5万4396件に達し、総出力規模は約90万キロワットとなった。
 ただ太陽光発電に参入が集中したため、事業者用太陽光発電の買い取り価格(出力10キロワット以上)は段階的に引き下げられている。16年度は4年連続下落の1キロワット時当たり24円。県エネルギー政策課は「太陽光に参入する事業者の動きは今後鈍化する」とみている。
 エネルギー体系を転換する上で、小水力は設置に適した場所が制約されたり、バイオマスは燃料調達先の確保が不可欠だったりする課題がある。そこで県は施設導入に前向きな企業に対して、計画や調査段階からの支援に力を注ぐことで、施設数や発電量を着実に積み上げる考えだ。

 ■磐田で新施設 午後稼働

 磐田市内では29日午後、地元の堀内エネルギーが下水処理場の磐南浄化センター(同市小中瀬)に設置した小水力発電施設が稼働。センターが処理した水を川に放つ際の流れ(毎秒約0・6トン)に着目し、センターと川をつなぐ放流路に発電機を設けた。施設が終日稼働すれば、最大で一般家庭約12世帯分の電力を生み出す。
 県は発電効率や採算性などを検証しながら小水力導入を進めた同社の事例などを紹介しながら、事業者が太陽光以外の手法を活用した発電に注目するよう働き掛けていくとしている。

http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/224581.htmlURL

2016/03/26

エネルギー”先進地”を体感【タウンニュース】

2016年3月26日
 市内のイベントに記者が直接参加する体験レポート。今回は3月18日に開催された「小田原プレスツアー」に同行した。

 NHK『ブラタモリ』に代表されるように、近頃テレビ等で小田原が取り上げられることが増えた気が…。これって「観光」に力を入れている成果?そんな取組みの一つ「小田原プレスツアー」に同行した。

 ツアーは、出版社や旅行業者などを招き、小田原の地域資源の魅力や新しい取組みを実際に見て、体験し、その魅力を発信してもらおうというもの。これまで4回企画され、実際に様々な媒体で紹介されている。

 今回は「エネルギーの地産地消の最前線」と題し、メガソーラー発電所や小水力発電所の遺構、製材工場の見学、アウトドアパークでの体験と、半日かけて久野の山林の中を歩き回った。案内役は「ほうとくエネルギー」の志澤昌彦さんと「辻村農園」の辻村百樹さん。市民ファンドで立ち上がったメガソーラー、大正時代に作られ、市民の手で整備が進む小水力発電の遺構。「もともと山がエネルギーの源なのです」。辻村さんの言葉がすっと心に落ちていく。山林の持つ様々な「エネルギー」に触れ、「沐浴」と「木育」を満喫した半日となった。

※※

 久野の森を抜けだし、夕方4時過ぎに風祭の鈴廣蒲鉾本社等を見学。地下水や太陽光を利用したゼロエネルギービル(ZEB)は、地下水をうまく利用し、「省エネ」と「創エネ」で、旧社屋に比べ50%以上のエネルギー削減に成功している。

 メガソーラーもZEBも、きっかけは5年前の「3・11」。エネルギーのことを考えざるを得なくなり、いち早く動いたのが小田原だったことを示している。大手新聞の記者は、自治体主導でなく、民間企業や市民が動いて実現したことに驚き、大手旅行業者の男性は「高校生の社会科見学など、教育現場に落とし込んでは」と、今後につながるアイデアを提案した。

 ツアーは、間もなく始まる電力自由化を前に、小田原が「再生エネルギー」の先進地であることに気付かせてくれた。次回は31日、早川・片浦の魅力を探る。

http://www.townnews.co.jp/0607/2016/03/26/326034.html

2016/03/24

小水力発電 普及へ 今市工業高と日光市、企業2社と連携協定 /栃木【毎日新聞】

2016年3月24日
 小水力発電の普及のため、県立今市工業高校と日光市はこのほど、実績のある企業2社と連携協定を結んだ。小水力発電を軸とした再生可能エネルギーの研究を進め、電力の地産地消を目指す。

 企業2社は、社会資本整備の調査・計画を手がける協和コンサルタンツ(東京都)と、小型水力発電機「ピコピカ」を開発した角野(すみの)製作所(岐阜県)。ともに小水量、低落差での水力発電や小型発電機の技術に実績がある。

 同校は、エネルギーや環境に配慮したものづくりに力を入れている。機械科、電気科、建設工学科が連携してソーラーLED街路灯を製作、地域に設置したほか、小型水力発電機を製作した実績がある。

 両社は昨年から同校に技術的な助言をしていたが、今後は小水力発電の授業を行い、再生可能エネルギー普及に携わる人材を育てる。市は必要と認める費用を原則、負担する。同市今市地域の用水路活用を念頭に小水力発電の研究を進め、将来的には杉並木公園(同市瀬川)の水路に「ピコピカ」を活用したLED街路灯を設置するなど、公園の利便性向上を目指す。

 同校であった調印式には渡辺勉校長と斎藤文夫市長、両社代表が出席。角野製作所の角野秀哉社長は「自然の力を取り入れる技術を生徒たちに伝えたい」と語り、生徒会長の砂岡海斗(かいと)さん(2年)は「学んだ技術をより高め、日光での小水力発電の基礎を築きたい」と話した。【花野井誠】

http://mainichi.jp/articles/20160324/ddl/k09/010/038000c

2016/03/22

小水力発電 発想競う 南砺 高専7校コンテスト【中日新聞】

2016年3月22日
 東海北陸の高専七校の学生が参加する「小水力発電アイデアコンテスト」の発表会が二十一日、南砺市城端の市城端伝統芸能会館じょうはな座で開かれ、大賞には愛知県豊田市の豊田高専が輝いた。
 各高専や自動車部品メーカー、NPO法人「地域再生機構」(岐阜県恵那市)などでつくる実行委が主催し、五回目。コンテストは、高専生が地域の川などを利用し、小水力発電装置の設計や製作に取り組む。
 学生たちは昨年六月から南砺市内で川や用水路を調査して製作に臨み、今月に入ってから市内各地に発電機を置いた。発電機だけでなく、街灯や充電装置など、つくった電気を活用する機器も設置した。
 この日は、関係者や地域住民が市内に設置された発電装置を順番に見て、技術力やアイデア、電気の用途などを審査。大賞に輝いた豊田高専は、田んぼの脇に置いた水車で発電し、農業機械に充電する装置を考案した。(渡辺健太)

http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20160322/CK2016032202000030.html

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