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2013/11/15

「来月から試験稼働」 奥野ダム小水力発電の見学会−伊東【伊豆新聞:2013/11/14】

県職員(右)の説明を聞きながら発電機を見学する参加者=鎌田の奥野ダム

■95世帯分の売電可能
県は13日、伊東市鎌田の奥野ダムで整備を進めている小水力発電設備の現場見学会を開いた。近隣住民や行政関係者ら約30人が参加。県の担当者から小水力発電の工事概要の説明を受けたほか、発電機なども見て回った。県は説明の中で「1週間前に発電機が付いた。12月から試験的に発電機を回し、順調ならば来年4月から発電を始める」と見通しを語った。

県によると、奥野ダムの小水力発電は、水の落差(26・9メートル)を利用して発電機を回し、発電する。発電機はコンパクト、低騒音・低振動−などが特徴。地下45メートルに設置した。年間発電電力量(過去10年の平均)の有効供給量は68万キロワット時で一般家庭120世帯分。ダム消費量の14万キロワット時を除いた54万キロワット時(一般家庭95世帯分)が売電可能量という。

参加者は小水力発電の工事概要などの説明を受けた後、ヘルメットをかぶってダムの地下へと向かった。現場では県の担当者の話に耳を傾けながら、発電機やゲート室などを興味深げに見学した。

奥野ダムの小水力発電はダムの管理機能強化、ダム管理コストの縮減、再生可能エネルギーの利用促進、二酸化炭素排出量の抑制を目指し、県が2012年度から整備を進めてきた。事業費は1億6千万円。今回の見学会は「土木の日」(18日)を記念し、見学を通じて土木事業の意義、重要性への理解を深めてもらう狙いで開催した。

【写説】県職員(右)の説明を聞きながら発電機を見学する参加者=鎌田の奥野ダム

http://izu-np.co.jp/ito/news/20131114iz0000000126000c.html

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