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2013/10/15

駒工50周年 生徒と同窓会、信大連携 水力発電機が完成【長野日報:2013/10/11】

駒ケ根工業高校(駒ケ根市)は10日、創立50周年記念事業の一環として、同校生徒と同窓会、信州大学が連携した小水力発電プロジェクトの水車と発電機の組み立て作業を市内の企業で行った。発電システムは校内を流れる農業用水に設置し、11月28日午後1時から通電式典を開く。

 プロジェクトは、3年生の課題研究授業として取り組み、信大工学部環境機能工学科の飯尾昭一郎准教授の指導を受けた同大学院1年の木本海花さん(23)が設計。水車は宮脇製作所、発電機はウィンベル、水路工事は富貴屋建設と、いずれも同窓生がいる市内の企業が協力した。技術的に難しい部分を除き、機械科と電気科の3年生10人が製作に当たった。

 発電システムは、同校電気科棟横を流れる中田切川からの用水を利用。用水路にステンレス製の流路を設け、落差1.5メートルの水を利用して、水車を回すことにより最大2.3キロワット(出力300ワット)を発電する。電力は授業で活用し、売電はしない。費用は記念事業費で賄い、総額約320万円。

 機械科3年の政岡アキラ君(18)は「水車のブレードの角度と溶接が難しかった。ここまで形になって達成感でいっぱい」と満足げ。水車の技術指導をした宮脇眞さん(65)は「生徒は一生懸命作業に取り組んだ」と褒め、設計者の木本さんも「自分の設計が実物になってうれしい」と喜んだ。

 発電機は水路に装着する前に第23回全国産業教育フェア愛知大会(11月9、10日、名古屋市)に出品。「100%長野県内の技術で完成させた発電機」として紹介する。同校の青柳徹校長は「同窓会と信大の皆さんの協力で実現した」と感謝し、「目を輝かせて製作に取り組む生徒の姿が印象的だった」と述べた。

http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=29650

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