2016/04/28
2016年4月28日掲載
県、上伊那郡箕輪町、県上伊那広域水道用水企業団などでつくる「箕輪ダム水力発電調査研究会」は27日、県建設部管理の箕輪ダム(箕輪町)で小水力発電を導入する計画の具体化に向け、初の現地調査をした。同部や発電事業者と想定する県企業局の職員が、ダムの仕組みや、ダムから発電所までの水の流れなどを説明した。
県企業局電気事業課によると、発電所はダム直下への建設を想定。100キロワット超の出力を確保できる見通しで、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で全量を売電する構想だ。売電で得た利益は、何らかの形で県民に還元することを検討している。未利用の水を発電に活用するため、他の水利用者への影響は出ないとした。
参加した住民からは自然エネルギーの有効活用を歓迎する声の一方、渇水時の対応や地域への発電計画の周知方法などを巡る質問が出た。研究会は今後も議論を続ける。
県建設部が管理する16のダムのうち、発電に使っていないダムは11ある。小水力発電の可能性を研究した結果、水量や有効落差などから箕輪、片桐(下伊那郡松川町)、横川(上伊那郡辰野町)の三つのダムが有望と判断。片桐ダムは28日に、横川ダムも今後、現地調査する。
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