2016/02/24
2016年2月24日掲載
先月25日に日南町三吉で小水力発電所の水路から水があふれたことが原因で土砂崩れが発生したことを受け、県などが実施していた県内全44の水力発電施設の水路点検で、あふれる危険性のある水路は無かったとの結果を県が23日の県議会農林水産商工常任委員会で報告した。一方、農業用水路では北栄町の2カ所で土砂がたまっており、管理する土地改良区に撤去を依頼した。
日南町の土砂崩れは雪が水路を塞いだことにより発生し、直下の民家に住む88歳女性が下敷きになり死亡するなど3人が死傷した。
県治山砂防課によると、中国電力やJAなどの管理者に点検を依頼。地上に設置されている水路は5施設で19カ所あるが、いずれも異常はなかったという。
農業用水路についても管理者の自治体や土地改良区に点検を依頼。県内で土砂災害に警戒が必要な約6000区域のうち、今月19日までに約730区域について異常がないことを確認したという。残りは点検を続ける。【真下信幸】