2015/11/04
愛知県農業用水小水力等発電推進協議会は、小水力発電の普及・啓発を狙いに「小水力発電カード」=写真=を作成した。全国のダムを紹介するダムカードから ヒントを得て作成しており、県内8カ所の小水力発電所をカード化。協議会関係者は、「少しでも認知度を広められればと思い、遊び心を持ってつくった。カー ド収集が好きな子どもなどに小水力発電の利点を伝えたい」と話している。
同協議会は、愛知県や県内の市町村などが加盟している。愛知県新城市の四谷発電所が2013年に運転開始したのをきっかけに、カード化作業に着手。今春にカードを配布したところ、好評だったため県内で運転している残りの7地点についてもカード化した。
カードには、表に発電施設の全体写真、裏面に所在地、水車形式、出力、管理者、稼働開始年月などを記載している。8カ所の小水力発電は、売電用のほか街灯、トイレの電源などに利用されている。
カードは、国土交通省などが配布しているダムカードの場合、ダム近隣の事務所などで入手できるが、小水力発電は管理者が常駐していない。そのため、入手するには見学前に同協議会のホームページに掲載している発電所ごとの管理者に事前に連絡する必要がある。(5面)