2014/11/14
鳥取県琴浦町山川の船上山発電所の運転開始式が11日、現地で開かれた。船上山ダムの放流水を利用して発電する小水力発電所で、売電収入は同町と 北栄町の3カ所のダムの維持管理費の一部に使われ、地域活性化や再生可能エネルギーの有効活用につなげる。12月2日から本格運転を始める。
発電所の内部を視察する関係者=11日、琴浦町山川の船上山発電所
同発電所は、鳥取県が総事業費2億900万円をかけて建設し、琴浦町が運営する。最大出力は110キロワット、年間発電可能量は799メガワット時で約220世帯分に相当する。
開始式は同町が主催し、平井伸治知事や農林水産省、県議会などの関係者約70人が出席。同町の山下一郎町長が「琴浦町と北栄町の三つのダムは農業振興に役立っている。船上山の資源を生かして有機的な取り組みをする中で、地域の活力を創造したい」とあいさつした。
この後、平井知事ら関係者がスタートボタンを押して試験的に運転を始めた。