ニュース記事の詳細です。

2014/10/27

新潟県企業局、公営水力の電力を売却へ 計13万キロワット超を一般競争入札で【電気新聞】

新潟県企業局は、三面発電所など3カ所と胎内第一発電所など8カ所の公営水力で発電した電力について、売却先を一般競争入札で決定する。24日に入札要件などの詳細を公告した。2015年3月末に現在の売却契約期間が切れる計11発電所について、2つに分けて入札を実施する。11発電所合計の出力は13万2300キロワット。一般競争入札による公営水力の電力売却では過去最大規模となる。

新潟県企業局では、12の水力発電所を所有しており、これまで全12カ所で発電した電力の売却について、東北電力との間で随意契約を結んでいた。

「収益増加を図り経営基盤を強化するとともに、県民福祉の増進に貢献することが目的」(同県企業局担当者)とし、15年3月末で売却契約が終了を迎える11カ所について、電力売却入札の実施を決めた。

県によると、売却単価は現在12発電所の平均で1キロワット時当たり7.67円(税抜き)となっており、入札の実施による増収効果が期待される。

それぞれ売却期間は、15年4月1日~17年3月31日までの2年間とする。

発電規模は、三面など3カ所で最大出力8万6300キロワット、胎内第一など8カ所で同4万6千キロワット。予定売却電力量は、三面など3カ所が15年度で3億4275万7千キロワット時、16年度で3億4170万キロワット時。胎内第一など8カ所は15年度で2億193万1千キロワット時、16年度で2億174万3千キロワット時。

同県企業局では、これまでも新電力(特定規模電気事業者)から公営水力の電力売却について、入札を実施してほしいという要望を受けており、内部検討を進めていた。9月に泉田裕彦知事が会見で公営水力の電力売却を表明したこともあり、10月に入り複数の新電力から「入札公告はいつ発表されるのか」という問い合わせがあったという。

入札参加の締め切りは11月12日まで。開札日は12月17日を予定する。

紙面より転載

お問い合わせ
候補地点についてのご相談や、「小水力」に関するお問い合わせ、 当サイトへのご連絡は、こちらより承ります。
お問い合わせはこちら