2014/08/12
■協和コンサルタンツ 平たんな水路で動く小水力発電設備を開発した。小水力発電は河川の落差を使ってプロペラが回って発電するのが一般的。開発品は平た んな場所の水流で発電できる。2015年度にも販売を始め、水力資源を生かして地域農業や観光振興を図る自治体や農業団体などへの販売を目指す。
開発設備は水流に向き合う格好でプロペラを水上から設置する。水流の速さが秒速1メートル以上でプロペラが回り発電する。平たんな水路は水面と水底で水圧が異なるため、プロペラの軸の強度などで工夫を凝らした。
1日当たりの発電量は24キロワット時と、一般家庭2軒分の発電を想定する。価格は200万円程度を見込む。落差を使った既存製品を含め、小水力発電設 備の販売台数を3年後に年100台まで増やす。小河川や用水路の水流を使って発電する小水力発電は東日本大震災以降、太陽光などと並び環境に優しい自然エ ネルギーとして注目されている。