2014/02/03
7日に白山市白峰で開催される「白峰雪だるままつり」で、流雪溝による小水力発電を 利用して、雪だるまが電飾される。現地で流雪溝を利用した発電実験に取り組む金大大学 院1年生の菊池孝高(よしたか)さん=自然科学研究科=が準備を進めており、豪雪地帯 ならではのエネルギーで、冬の風物詩を幻想的に彩る。 豪雪地帯の白峰地区では雪かきの雪を流すため、集落の各所に川の水を引いた流雪溝が ある。菊池さんは2012年4月から研究を始め、各地の流雪溝を回って、水車型の小水 力発電装置を置き、実験を行ってきた。白峰の住民や金大教授らでつくる白山自然エネル ギー利用研究会が協力している。
7日は、白峰の集落南部にある流雪溝で発電し、近くに作る高さ約100センチの雪だ るまに発光ダイオード(LED)約300個を飾り付ける。菊池さんの小水力発電機は、 テレビ1台に必要な電力量とほぼ同じの最大160ワットが発電可能で、午後5時から9 時までのまつりの開催時間の電力をまかなえるという。
菊池さんは小水力電力を屋根雪融雪の熱源などに活用することを視野に入れており、「 雪だるままつりを機会に、多くの人に小水力発電に興味を持ってもらいたい」と話した。