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2018/05/28

豊川用水通水50周年前に水源地域感謝祭 【東愛知新聞】

2018年5月28日掲載
東三河5市と静岡県湖西市で利用される豊川用水が6月1日に全面通水から50年を迎えるのを前に27日、水がめとなっている新城市川合の宇連ダムで水源地域感謝祭(水資源機構主催)が開かれた。上下流の関係者ら50人が出席し、流域で各産業が発展してきた恩恵に感謝すると共に後世に伝えていくことを誓い合った。また同日にはダム敷地内に整備していた小水力発電所の本格運用が始まった。
豊川用水は1968(昭和43)年6月1日に通水開始。東三河の農、工業といった産業の発展だけでなく飲料水として活用。「東三河のまちづくりを呼び込んだ用水事業」だった。
同機構の金尾健司理事長は「用水の流域地域でここまで発展できたのは水源地域の協力のたまもの。今後の50年に向けて先人が築いた功績に感謝し、上下流一体となった活動に期待します」とあいさつ。
続いて豊川用水二期事業促進協議会長の佐原光一豊橋市長が「私たちは水なくしては生活や生産をしていけない。ダム建設に協力して決心してくれた住民たちのためにも精一杯恩返ししていきたい」と謝辞を述べ、水源地域の新城市、設楽町、東栄町、豊根村に感謝状を贈った。
感謝状を受けた自治体を代表し、穂積亮次新城市長は「上下流一体となって真の共存共栄を目指して行きたい」とあいさつした。
出席者ら流域関係者らが豊川の水が永遠に注ぎ込むことを祈願した「恵みの水」をダムえん堤から注ぎ込んだほか、佐原市長が揮ごうした「飲水思源」の文字を披露した。
また、同所では小水力発電所完工式も行われ、本格運用した。同機構豊川用水総合事業部が約7億8000万円かけて整備。最大落差50・11㍍、最大出力約760㌔㍗。年間3219メガワット時で一般家庭約1080世帯の電力量に相当するほか、二酸化炭素削減量は年間1561㌧という。
同事業部では発電した電力はダム管理に使用し、残った電力を中部電力に売電する。(安藤聡)

http://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/2977

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