2018/07/02
2018年7月2日掲載
グリーン電力エンジニアリング(東京都千代田区)は6月27日、長野県塩尻市に小水力発電所「塩尻市奈良井川萱ヶ平小水力発電所」を建設すると発表した。7月5日に起工式を行う。
信濃川系奈良井川の流水を利用した小水力発電所で、取水部流域面積は19.6km2。総落差55.7mを利用して、一般家庭約830世帯分に相当する年間300万kWhを発電する見通し。2019年秋ごろの供用開始を目指す。
同社にとって第1号の小水力発電所となる。発電設備は、同社グループ会社の朝日機工(大阪府守口市)が製造したものを使用し、計画から供用開始までの期間短縮と発電設備の調達コストを低減する。
同社は今後、自らが発電事業者として小水力発電所を展開するほか、ノウハウを活用して小水力発電事業を検討する他事業者へのコンサルティング業務も積極的に行っていく。朝日機工と協働して発電設備の販売にも取り組む。
塩尻市では、木質バイオマス発電所の整備を含む「信州 F・POWERプロジェクト」を推進しており、将来的には地域電力会社の設立によるエネルギー地産地消も検討している。
グリーン電力エンジニアリングは、ISホールディグス(東京都千代田区)が2016年2月に設立した再生可能エネルギー開発会社。小水力発電所のほか、地熱・バイオマス発電などの発電所の建設を計画している。