2017/03/17
2017年3月17日放送
水の流れさえあれば、どこでも電気を起こせるようになるかもしれません。
富山高専が、持ち運びのできる小型の水力発電装置を開発しました。
「こちらがその水力発電装置です。重さはおよそ10キロということで私1人でも持ち上げることができます」(京極記者)
直径およそ20センチ、長さおよそ35センチの筒型の機械。
富山高専の研究チームが開発した持ち運びの出来る『極小』水力発電装置です。
従来の『小水力発電』は、用水や川を利用するもので、ダムなど規模の大きな『水力発電』に比べると確かに小さいもののその場所に固定することが前提となっていました。
富山高専では、そのような常設の装置が無い場所ても一時的にわずかな電力を供給することを想定し、去年10月から開発に着手。
開発された発電装置は川など水の流れがあるところに簡単に設置でき、『明かり』をつけたり携帯電話を充電したりできるといいます。
プロペラの内部には、自転車のライトに使われる発電機が入っていて、水の力でプロペラが回ると発電される仕組みです。
小さな水の流れを最大限に利用するために採用したのが、『ツインプロペラ』。
2つのプロペラが逆方向に回転することで回転数が増え、より大きなエネルギーを得ることができます。
さらに前のプロペラによって発生した水の流れのねじれを後ろのプロペラがまっすぐに戻すことで、水力がそのまま伝わりエネルギーのロスを減らすことができます。
富山高専では、この装置をプロトタイプ・試作品と位置づけていて、今後もさらに開発を続けたいとしています。
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20170317154353