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2016/08/09

中・小水力発電システム、どれがイイの? 環境省が情報とりまとめ中【環境ビジネスオンライン】

2016年8月9日掲載
 環境省は8月8日より、2016年度環境技術実証事業のうち、中小水力発電技術分野の実証対象技術の2次募集を開始した。募集期間は2016年9月9日(金)17時まで。
 募集する実証対象技術は、「水の位置エネルギー等を活用し、渓流・河川部・排水路などの流量と落差を利用して小規模、小出力の発電を行う技術等」で、おおむね出力100kW未満の発電技術。募集対象者は、同分野の技術開発を行う事業者。
 実証試験の実施場所は国内の実機が運転している現地とし、実証試験手数料は実証申請者の負担。すなわち、対象技術の環境保全効果の測定等、試験に係る費用、実証対象製品の運搬、施工、撤去等について、実証申請者の負担で実施する。費用負担の分担の詳細については、環境省ホームページに掲載の「事業行程ごとの費用分担」を参照のこと。
 応募する場合は、2016年9月9日(金)17時までに、一般社団法人小水力開発支援協会のホームページより応募用の実証申請書を入手し、必要事項を記入のうえ、郵送により提出すること。申請時に必要な書類や応募先は環境省ホームページに記載されている。

  小水力発電技術の性能を明らかにする事業

 環境技術実証事業は、すでに適用可能な段階にありながら、環境保全効果などについての客観的な評価が行われていないために普及が進んでいない先進的な環境技術を、第三者が客観的に実証する事業。環境技術を実証する手法・体制の確立を図るとともに、環境技術の普及促進と、環境保全と環境産業の発展を目的としている。
 実証された技術は、環境省がシンポジウムや展示会などで広報活動をおこなう。また、同事業で実証を行った技術には、環境省が効果を確認した環境技術として、ロゴマークが交付される。
 技術を開発した事業者にとっては、製品の売り上げ拡大につながり、環境技術の利用者には、技術の購入・導入の際、効果を容易に比較・検討することができる、などのメリットがある。
 小水力発電分野の技術は、近年発電機などの製造に多様な企業が参入している。100kW以上の水車については電気学会電気規格調査会標準規格(JEC-4001)が適用されている一方、100kW未満の水車は試験方法が明確でない。このため、中小水力発電技術は、2013年度から環境技術実証事業にてその性能を客観的な観点で実証されている。

  実証してほしい企業には説明会も

 実証試験の概要や実証対象技術の応募方法に関する説明会は、2016年8月12日(金)の13:30~14:30まで、フクラシア東京ステーションの6階会議室Eにて開催される。応募にあたって説明会への参加は必須条件ではない。定員は20名で、参加費は無料。
 参加希望者は、8月10日(水)までに、電子メールまたはFAXにて申し込むこと。申込み方法の詳細は、一般社団法人小水力開発支援協会のウェブサイトより、開催案内の資料をダウンロードし、確認すること。

https://www.kankyo-business.jp/news/013137.php

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