2016/05/18
2016年5月18日掲載
鳥取県南部町は17日、エネルギーの地産地消を推進しようと新電力会社「南部だんだんエナジー」(同町福成、別所一生社長)を地元建設会社などとの共同出資で設立したと発表した。10月の電力供給開始を目指す。
会社は資本金は970万円で、町が400万円を出資したほか、小売電気事業のパシフィックパワー(東京都)、建設業などのティー・エム・エス(南部町)、美保テクノス(米子市)、サンイン技術コンサルタント(同)が出資。16日付で設立した。
事業計画によると、2019年度の年間販売電力量は650万キロワット時。4千キロワットの契約を目指し、売り上げは1億4千万円を見込む。電力は、同町鶴田の大規模太陽光発電所や賀祥ダム小水力発電所(同町中谷)などから仕入れ、必要に応じて電力市場からも調達する。当面は町の公共施設や工場などに供給し、町外にも販売できる。
町役場で記者会見した坂本昭文町長は「地域住民に喜んでもらう会社になることを願う」と期待。別所社長は「地域振興やエネルギーの地産地消を推進し、町民に信頼して取引してもらえる企業を目指す」と述べた。(足立篤史)