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2016/03/01

馬路村で小水力発電が3月稼働 売電収益は創生事業に充当【高知新聞】

2016年3月1日掲載
 高知県安芸郡馬路村が馬路村朝日出地区に建設を進めている馬路村直営の小水力発電施設が、4月から稼働する見通しとなった。馬路村は年間約2千万円の売電収入を見込んでおり、2月下旬に四国電力と20年間の売電契約を締結した。高知県内で自治体直営の小水力発電は高岡郡梼原町に続き2例目。馬路村は収益分を地方創生の各施策に充当していく考えだ。
 馬路村は2012年3月から再生可能エネルギーの利用を本格的に検討し、年間3千ミリを超える全国有数の降水量を生かそうと、小水力発電の事業化を決めた。
 安田川沿いの馬路村有地で、2014年9月から発電施設の建設工事に着手し、高低差約75メートル、長さ約120メートルの導水管(内径30センチ)を敷設した。安田川に流れ込む細井谷から取水して施設内の発電機に水を流して発電する。総事業費は約2億3千万円。
 当初は2015年9月に完成する予定だったが、配管工事の遅れなどからずれ込んでいた。現在は配管工事も終了し、発電施設内の電気系統の整備などを進めており、3月中に完成する見込みとなった。
 最大出力は145キロワットで、年間発電量は約56万キロワット時。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき、20年間にわたって売電する。年間維持管理費約900万円を差し引いた約1100万円を、少子化対策などの事業費に充てる。
 上治堂司村長は「再生可能エネルギールギーで得た収益を地方創生を推進する各施策に活用していきたい」としている。

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4月に稼働する予定の小水力発電施設(高知県安芸郡馬路村馬路)

http://www.kochinews.co.jp/article/5609/

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