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2013/08/30

小水力発電:糸島市が14年度末開始へ 採算性を県が試算、瑞梅寺ダムを活用 /福岡【毎日新聞:2013/08/27】

 県と糸島市は26日、県営瑞梅寺ダム(同市瑞梅寺)の放流水を活用した小水力発電事業を市が実施する方針を明らかにした。2014年度末の発電開始を目指す。自然エネルギー導入の一環で、九州では初の取り組みという。県が同ダムでの発電に採算性が見込めると試算し、事業実施に向け市と協議していた。【林田雅浩】

 瑞梅寺ダム(総貯水容量242万立方メートル)は77年度に完成した多目的ダム。発電は、新たに設置す る放流管の水(最大流量は毎秒0・3立方メートル)でタービンを回し、最大出力99キロワット。年間発電量見込みは約190世帯分の消費を賄える668メ ガワット時。電力の利用先は未定だが、売電した場合、年間2300万円の収入となり、11年で初期事業費が回収でき、運転開始後20年間の収益は1億 4800万円になるという。

 総事業費は概算で2億1200万円。うち1億円は県の再生可能エネルギー発電設備導入補助制度による補助金を見込んでいる。市は9月議会に設計費1600万円の補正予算案を提出する方針。

 県はダム放流水を活用した小水力発電の採算性について県営12ダムで検討し、瑞梅寺ダムのほか▽藤波(うきは市)▽力丸(宮若市)▽陣屋(添田町)−−の3ダムで採算が見込めると試算している。県はこの3ダムでも事業を実施するかどうか関係自治体と協議を進めており、年度内に方針を決めるという。

〔福岡都市圏版〕

http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20130827ddlk40010345000c.html

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