2015/11/18
2015年11月18日 10時35分
自宅と鶏舎を結ぶ森の小径(こみち)には四季がある。スーラの点描画のような多彩な色が木々を覆い、足元に重なる落ち葉を踏みしめる感触はどんな絨毯(じゅうたん)よりも心をくすぐる。
井手野集落で昨年から本格的に始まった小水力発電の試みが、紆余(うよ)曲折を経ながらも、少しずつ進んでいる。先月行われたデモンストレーション会は九州大学の指導のもと、地元メンバー自作の装置も用いて、泥まみれ、ずぶ濡れでの自力テストとなった。
水路から水を無駄なく取り込む難しさや勾配の加減、さらに水車と排水装置の接合など、机上で考えることとは全く異なっていた。
しかし、地域の条件を利用した自然エネルギーに関心ある多くの人が集い、活性化協議会のメンバーだけでなく、地元のベテラン勢が加勢に飛び込んでくれたことこそが、地域活性化のヒントを教えてくれた気がする。(養鶏農家)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10105/250974
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